男性の育休取得率をあげる、という目標を、

 

 政府が掲げている。

 

 日本の悪い体質で、「数をあげる」「割合をふやす」ことを自己目的化して、

 

 肝心の質を問わないから、「とるだけ育休」なんて問題が生じる。

 

 

 男性の育休取得率をあげればいいってものでもない。

 

 「質」がともなっていないといけない。

 

 日本の悪い体質は、量を上げることを目的にして、質を上げることをないがしろにしてしまうところだ。

 

 

 どうすれば、育休取得中、男性がきちんとやってくれるか。

 

 つまりは、男性の育休の質をどうあげるかは、超絶難しい。

 

 

 難しいけれど、私なりの考えを書いてみる。

 

 

 そもそも、「育休」という言葉自体が、かなりおかしい。

 

 

 これは「育児のために、仕事を休む期間」ということなんだけど、

 

 

 フランス人女性のいうように、家事・育児が「仕事」「労働」であるながら、

 

 

 育児期間に仕事は休みにならないことになる。

 

 単に、仕事の内容が変わるだけだ。

 

 

 だから、本来ならば、「育児休業」じゃなくて、

 

 

 育児従事期間  とか  育児労働期間 とか

 

 

 そういう言葉に変えるべきだと思う。

 

 

 たかが言葉の問題じゃないか?と思うかもしれない。

 

 でも、人間は言葉から意味を読み取り、行動に落とし込んでいく生き物だから、

 

 やっぱりどんな言葉で表現するかは大切だ。

 

 

 家事・育児は仕事である

 

 

 という認識を、浸透させていくことは大切だと思う。

 

 多くの母親たちの言い分は、「育休期間?休んでないから!!」というものだからだ。

 

 

 じゃぁ、どうして男性の「とるだけ育休」が、問題になっているのか?

 

 

 1つの理由は、男性側の心の奥底に

 

 

 仕事は外で、家庭はゆっくりくつろげる場所

 

 

 という大いなる勘違いがあるためじゃないか?

 

 結婚して、子どもをもとうと覚悟した時点で、

 

 残念ながら、家庭は仕事をする場所だ。

 

 お母さんに甘えて、家でのんびりゲームとかしていた生活を、

 

 結婚生活に持ち込んではいけない。

 

 

 そもそも、

 

 

 ゆっくりする場所や時間というのは、

 

 お母さんや奥さんにつくってもらうものではない。

 

 誰かにつくってもらうものではなく、自分で見つけて作り出すものだ。

 

 

 仕事帰りのカフェで。

 

 子どもが寝静まったリビングで。

 

 パパ友との飲み会で。

 

 

 もちろん、「家庭は仕事をする場所」というこの持論は、

 

 

 少し極端でもある。

 

 

 でも、家事・育児のために、仕事を一旦休む時こそ、

 

 

 仕事モードにならなければならい。

 

 

 では、仕事モードになるとはどういうことか?

 

 

 次回からが、実は本題に入ったりする。

 

 

 

 つづく