「牛乳はカルシウム豊富な完全食品」と信じている人はまだ多いのではないでしょうか。

牛乳は、戦後のアメリカの小麦戦略(日本にパン食を普及させる)と共に、学校給食に取り入れられました。

カルシウムについて言えば、100g当たりのカルシウム含有量は牛乳110mgに対し、

干しえび7100mg、煮干し2200mg、ひじき1400mg、わかめ820mg、昆布760mg、ごま1200mgです。

切干し大根や青菜にもカルシウムは豊富に含まれています。

牛乳は骨を弱めると指摘する研究者もいます。
実際、世界一牛乳を飲んでいるノルウェーの骨折率は日本の5倍だそうです。

ガンと牛乳の関連も指摘されています。

しかし、国と乳業メーカーは癒着しているし、栄養士会ともつながりがあるため、相変わらず牛乳は良いものと宣伝されています。

現代の畜産は、牛が病気にならないように、また早く成長するように抗生物質や成長ホルモンが与えられています。

その結果、牛乳にもそれらの物質が含まれることになります。

牛乳に化学物質が含まれていることを知ったら、飲みたい人は減るかもしれません。

また、牛乳を搾取するために、母牛は何回も出産させられ、産まれた子牛は母乳も満足に飲めないまま引き離されます。

そして、乳の出が悪くなればミンチや粉末にされるのです。

何とも理不尽な牛の一生です。(良い環境で牛を育てているメーカーもありますが、少数です)

牛乳は子牛にとっては必要な完全食品ですが、人間にとってはあまり必要ではなさそうです。

※参考文献

・「医者とおかんの社会毒研究」内海聡
・「なぜ牛乳は体に悪いのか」フランク・オスキー