4月だというのに冷たい雨が降る今日。自転車だったのでずぶ濡れになり、冷えきった身体を温めようとお風呂にお湯をため、さあ、お風呂入ろうと勢い良く蓋を開けるとお湯が10㎝くらいしか入ってなかった!一瞬事態を飲み込めなかったが、どうやら栓をきちんとしてなかったよう。半泣きになりかけたけど、取り敢えず、身体をバスタブになるだけ平たく寝そべらせ、なんとか身体の半分は浸かる感じで身体を温めた。

ふとザンビアでのお風呂を思い出した。そして、この事態を、お風呂を、楽しもうと思った。きっと、温かいお湯がある有り難みをまた私に教えてくれているのかなぁとも思った。

アフリカのザンビアで暮らしていた時の話。着いて間もない頃、最初に滞在した施設は給湯器が壊れていて、お湯がでなかった。
アフリカとはいえ、ザンビアの首都ルサカは標高が高く、朝晩は気温も一桁になるので、水浴びという訳にはいかず、お鍋二つで沸かしたお湯を小さなタライ(洗濯をする浅いバケツのようなもの)に入れた。
先ず、その小さなタライに体操座りをして、膝を抱え身体を限りなく小さくして温まった。実際はそんなに身体は温まらないけど、気分だけでもどうしても浸かりたかったのは、やはり日本人だからかな(笑)
そして、次にシャンプーを少し頭につけ、頭からお湯をかけ全身に流す。これで終わり。口の中がジャリジャリするくらい土埃が舞うザンビアでは、これでも十分に綺麗になった気がしていた(笑)
  
最初はお鍋二杯のお湯ではきちんとシャンプーを洗い流すことできず、泡々のまま、出ざる得ない感じだったけど、1日々、少しずつ要領を得てきて、1週間も経つ頃には2杯のお湯で綺麗にシャンプーを流し、その上、身体を温めてお風呂から出られようになっていた。自分でも上手くなったなぁと感心していた。人間やればできるんだなぁと子どものように嬉しかった。

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