自己肯定感の高さと、甚だしい自己愛と甚だしい自己評価は、別物
仙台 カウンセリング★心理セラピールーム★Berry's Color
心理セラピスト・心理臨床家 庄司 真弓です。
自己肯定感という言葉が、独り歩きしている昨今。
自己肯定感が高いとは、自分を受け容れているとか、向き合い方を知っているとか、自分のことが好きだとか、自他共に認めるだとか・・・
いっぱいいっぱい情報として溢れています。そして、誤解もそれ以上に溢れているようです。
ちょこっと整理してみましょう。
まず、自己肯定感という定義:「他者との関わりの中で、なにが出来ても出来なくても、わたしは大切な存在であるという感覚」です。
自己肯定感への誤解
- 自己肯定感が高いと「悩まない」
- 自己肯定感が高いと「腹が立たない」
- 自己肯定感が高いと「失敗しない」
- 自己肯定感が高いと「凹まない」
- 自己肯定感が高いと「他者を攻撃する」「マウントしかけてくる」
などなど。
全部、誤解です。
自己肯定感が高いということは・・
自己肯定感が高くても、腹が立てば「おりゃ~」ってなることもある。
悲しければ「泣く」し、イヤだな~って思うことがあれば逃げたくなる。
失敗することもあるし、凹むこともある。
けれど、、、、、
「自己肯定感が高い」と言われる人々は、共通している行動パターンがあります。
一部を参考までに書いてみます。
- 自分の、いまココの感情に気づく「解決が早い」(長引かない)
- 自分の、心の状態に気づく「キモチの立ち直りが早い」
- 感情に素直。そして、素直に周りの声(意見、アドバイス、苦言等)を聞ける。
- ごめんなさい(謝罪)を言える
- ありがとう(御礼)を言える
- 思い遣りをもって、NO!と言える。
などなど。
そして、今、問題になっている「いじめ」
いじめを実行する人に(いじめを見てみぬふりを決め込む人も)自己肯定感の高い人はいません。
間違って解釈されやすいのは、自己愛と自己評価と言われています。
自己愛が甚だしく強いのと、自己評価が甚だしく高いのと、自己肯定感が高いということは、全くの別ものであるということです。
自己愛が甚だしく強いのと、自己評価が甚だしく高い場合、他者を否定したり、他者を認めないことから攻撃したり、悪口を吹聴したりします。
一方では、自己肯定感が低いので、他者から高評価(絶賛以外は受け付けない)を自己評価とする、特質があります。
解釈の誤解から、社会において、「自己肯定感が高い人はマウントする」とか「自己肯定感が高い人は、攻撃する」などと言われている昨今です。
ひとつの例で言うならば、自己肯定感が高い人とは、前述のような理由で、他者を攻撃したり、マウントしたりしないという特質の持ち主のことです。
ガンガンと強い人が自己肯定感が高いとは限らないし、自己主張が強い人が自己肯定感が高いとは限らないし、人気者が自己肯定感が高いとは限りません。
自己肯定感という言葉が独り歩きしていると感じる昨今、「今ココで、あらためて、言葉の真実を解釈する必要がある」ということを、実感しています。
そして、もう一つ大事なことがあります。それは、不確かな情報に流されない「疑問力」を持つことかもしれません。
そして、他者に対しての「あの人、自己肯定感低いよね・・」という上からの評価。これほど、不確かすぎる情報はありません。
あくまでも、「自分の自己肯定感」をどう感じているのか(向き合う)であり、自分自身を棚に上げて、他者のことをあーじゃこーじゃ言うことではありません。
そもそも、他者に対しての「あの人、自己肯定感低いよね・・」という上からの評価。これぞ、自己肯定感の高くない人が大好物な行動パターンとも言えるのかもしれません。
目の前の「ひとり」の中に、「一つ素敵なところ」を感じられるのか、逆に「ダメなところ」をえぐるのか・・ココが分かれ道。
自己肯定感への(解釈の)誤解・・いかかでしたか?参考にして頂けたら幸いです。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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