『コンスタンティン』感想。孤高のホーリーパンク・ムービー! | まじさんの映画自由研究帳

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キアヌ・リーブスの中で最高にクールな作品。ヘビー・スモーカーのエクソシストが、悪魔と闘うアクション映画である。
アクション映画としても面白いが、セリフにも聖書に出てくる単語が多く用いられ、いきなり冒頭から、ロンギヌスの槍が出てくるなど、かなり宗教色の濃い内容となっている。

キリスト教は、神の存在を認めると同時に、悪魔の存在も肯定せねばならないパラドックスを抱えている。
この物語の主人公ジョン・コンスタンティンも矛盾を抱た男だ。カトリック教徒のジョンは若い頃の自殺未遂で地獄行きが確定。喫煙の為に肺がんで、余命1年。それでも、地獄には行きたくないから、悪魔払いで徳を積むという、極めて利己的なエクソシストなのだ。
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この、悪魔払いという怪しげな職業と、キアヌ・リーブスの持つ独特の陰湿な雰囲気が見事にマッチしている。聖職者の服ではなく、黒いスーツに黒ネクタイの、いつでも葬儀に出られる服装が似合い過ぎる。

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悪魔の親玉ルシファーを演じるピーター・ストーメアの、狂気を帯びた演技も注目だ。黒ではなく、純白のスーツをクールに着崩しているのがヤバイ!

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中でも天使ガブリエルを演じたティルダ様がもう…美しすぎる!スーツでキメて、天界からの使者として人間界に干渉する、ハーフ・ブリードという難しい役どころを、彼女の持つ、人智を超えた中性的な魅力たっぷりに表現している。
クライマックスで、ジョンがティルダ様に(裸足で!)踏み付けられるシーンがあるが、あれはご褒美に違いない!オイラも踏まれたい!!
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(°▽° )ノふんでー♪

…コホン。

キリスト教文化を反映させたこの物語は、実に独創的で面白い。悪魔払い映画といえば『エクソシスト』だが、かの神父の様な厳粛さはない。
ここではナイスなSFガジェットならぬ、魅惑のホーリー・ガジェットが登場するからたまらない!聖なる刻印の付いたZippoライターを始め、黄金の十字架を背負った散弾銃、ホーリー・ショットガンや、ドラゴン・ブレスと呼ばれる神の祝福を受けた純金製の火炎放射器!中でも、ホーリー・ナックルが熱い!右の頬を打たれても、神の名の許に、全力で左の頬を殴り飛ばせる、聖なるメリケンサックだ!!
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退魔よりも物理攻撃能力の高そうな、心躍るバチ当たりウェポンの活躍も見ものである。

このガジェットたちは今でも人気が高く、ホリー・ナックルやホーリーZippoのレプリカなどが実際に販売されている。すぐさま欲しい!と思ってみたものの、高額なプレミア価格にすぐさま心が折れた…orz
Holy Shit!!!!!