10/18(日)ソラヒロ主催の子育て本作家講演会、『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』立石美津子講師へ参加しました。 
先生は、自閉症児の母で、幼稚園・小学校・特別支援学校教論免許を取得後20年間塾の学習塾を経営、著者・講演家として活動。著書は『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『はずれ先生にあたったとき読み本』などです。

 経験された事を惜しみ無く、分かりやすく話して下さり、あっという間の時間。ブログ・Facebookへの写真アップは..歓迎!との話でした(^^) 

  2歳になったらオムツはとれてなくてはならない。5歳になったらひらがなは書けているべき!など、完璧主義の母に育てられました。人は自分が育てられたように生きる。いいママに・いい子に育てたいと思い、赤ちゃんの頃から英才教育を。赤ちゃんの周りには、絵本や漢字があった。しかし、子どもは皆と違う行動をし、近くには先生がいる状態。
 意を決して病院受診し、自閉症と診断。有名な病院に先生ですが、受け入れられず、ドクターショッピングし、受容迄に1年かかったそうです。 ピアノを習ってたけど聴覚過敏で音楽を嫌がり、トイレの流れる音を好み・流れる音を聞くだけでトイレの品番・種類がわかるので、周りはTOTOに採用してもらったらと言うけれど、本人は興味なく、リアルな公衆トイレがいい。 

 どう、育てたらいい?
 【本人の嫌な思いをさせない。】 
音のでる、掃除機・洗濯機・ドライヤーを本人が居る時は使わない。エアタオルの音もダメだったので、何処にあるか?ないか?調べて、エアタオルの無い公衆トイレにいってもらう。これを続けていくと→「お母さんといる時は公衆トイレは入っても安心。」「親は自分を守ってくれる人間である」ことを体験する。そうしていると、ある日自らエアタオルを使っていたと!「あら、エアタオル使えてる‼︎」幼い頃、安心できる日々が続くと、大きくなったとき、我慢も出来るようになる、こだわりも少なくなる。 

【明るい将来は...】 
世の中は、定型発達の人が生きやすいように出来ているので、毎日子ども自身が「生きていて楽しい」と経験させる。その積み重ねが幸せな将来を作る。
普通の子に近付けようとすると、将来二次障害を起こすことも。  

【本人の住む世界に歩み寄る】 
子どもを変えようとしないで、その子の世界に大人が歩み寄る、友達がいないことを可愛そうなことだと思わない。人と一緒にいるのはある意味、自閉症スペクトラムの子どもにとってはストレスのかかることである。兄・兄弟と比べない。 平均値を押し付けたり他の子と比較しない。正行動(良い行動)を強化する。出来ない部分に目をつむる。 子どものものさしをもつ。 
【親のストレスを減らすためにも枠組みをかえる】
 リフレーミング 落ちつきがない→好奇心旺盛。  忘れ物が多い→神経質ではない、忘れても動じない。 食べ物の好き嫌いが多い→舌が繊細で敏感。 
・食事は楽しく ・大切なことはSOSを出せる ・苦手なことを克服させない 
【脳は否定形がわからないので使わない。】 
・「走るな」の否定形で相手が受ける印象=*嫌な気持ちになる *拒みたくなる *悪意を抱く
 ・「歩こう」肯定的な言い方=*相手を恨まず、素直に受け入れたくなる *だったらどうすれば良いのか、具体的に示されている。  
・曖昧な指示は出さない。     ✖️もう少し待って→○後3分待って..時間が分からなければ砂時計を使う。 

【学習障害(LD)】 
よく喋るが読めない障害
・読字障害 (ディスレクシア):読みの困難
・書字表出障害(ディスグラフィ):書きの困難
・算数障害(ディスカリキュリア):算数、推理の困難
2016年4月「障害者差別解消法」が施行され、一人ひとりの困りごとに合わせた「合理的配慮」を行うことが義務化
・通常の教科書では読むことが困難な児童はデイジー教科書を利用することが出来るようになっている。
【カミングアウト】
 「親だけではない、周りは守ってくれる存在」
ママ友、担任、クラスメイト、地域,、親も子どもも一人で起きてはいけないから。

【福祉とつながる】
老障介護。
ー障害のある子『親なきあと』渡部伸著書。

 今まで持っていた古い価値観を捨てて、新しい価値基準を構築して、我が子の対し、「あなたは、あなたのままでいい」と承認する必要があります。
この作業は、まさに「普通」であることの呪縛を断ち切り、「世間体」とか「世間並み」といった横並びの生き方と決別し我が子にとって最も幸せな生き方を理解し寄り添い、伴走することですー〈我が子の幸せのために☆〉
おすすめ本 ー『発達障害に生まれて』松永正訓ー この本は息子さんの17年に及ぶ人生の足跡を1冊の本にされたものだそうです。スッと読めました。興味がありましたら、立石美律子さんのブログもご覧になって下さい。 

現在火曜日放送中の「僕らは奇跡で出来ている」観てますか? 11/20の放送の最後の方で、小学生のコウイチ君は光に対する感受性が強く、文字を読むときにストレスがかかるからーと、まばたきの原因言ってましたね。お母さんが変わってくれて、良かったです。コウイチ君がお母さんに「すごいところ100個言えるよ」の場面も感動でした。  めだか会員 Fより。