10月15日。朝からもう1本映画を観るため、アズ七日町へ。

途中にある普通の小児科・皮膚科。現在もこの建物は使われている。

3本目の『略称・連続射殺魔』は評価が難しい。永山則夫が子どもの頃から犯行に到るまで見てきた風景を、ひたすらおったドキュメンタリー。監督の足立正生がティーチ・インの一番最後に、「この作品は風景論をはらんでいる。風景とは何か、を問いたかった。」と言ったが、そこですよ!私が聞きたかったのは!質問すれば良かったよ。一昨年、必死に挙手したのについにあてられなかったトラウマから脱せずにいる。


山形城趾、霞城公園入り口。これが初めて。

お堀もしっかりしている。

門をくぐると……。

最上義光大先生の勇姿!

そういえば「縄文の女神」は山形出土だった!土偶マニアの私は喜び勇んで博物館に駆け寄ったが本日休館。ぐはあ

郷土館は「旧済生館」という県立病院だった建物。地元の無名の大工さんが建てた。建設を命じたのは、自由民権運動弾圧のハシリである「福島事件」を指揮したあの三島通庸。

「資料の写真撮影不可」の「資料の」の部分がことさら強調されていたので、ならば資料以外は大丈夫と解釈し、内部も撮った。なかなかに趣がある。中庭を回廊が取り囲む。回廊には部屋がいくつか並び、現在はすべて展示室になっている。


本館。

階段室。

展示内容も凄く充実していて、もっと時間が有ればと思った。

山形出発前に、「オクテット」に滑り込んだ。僕が定宿ならぬ定カフェにしている店だ。4年前、初めて入ったとき、初めてのジャズ喫茶に緊張しつつ、「何にしますか?」とマスターに聞かれ、「何がありますか?」と聞き返し、「うちは喫茶店ですから」と言われたのをよくおぼえている。そう言われては「じゃあコーヒーを」と言うしかない

カウンターに女性がいて驚いた。マスター以外の店員を初めて見た。マスターは不在。この間の私のジャズ体験、昨秋のパブロ・シーグレルのライヴや西新宿のジャズ居酒屋「ゆびそ」の話も聞いてほしかったのに残念。

帰り際、実はここには映画祭の度に来ているのですよ。2年後にまた来ます、と告げた。