白くて柔らかい日々

白くて柔らかい日々

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夕眺め


静けさに溢れた
この小さな部屋で
まだ少し温い
カップを手に願う
あなたの眼差しの
先に映る街に
どうか美しい
夕陽が注ぎますように

雲の行方を
途切れるまで見送った
潤んでいるこの
朱く澄んだ夕方

たった一粒の
雫で目が覚めて
ほんの一刻の
長さに項垂れて
さっきまで見ていた
夢を思い出して
そしていつの間にか
明日の風が吹くわ

雲の行方が
見えなくなるその日まで
思っているよ、と
呟いていた宵待ち

雲の行方を
途切れるまで見送った
潤んでいるこの
朱く澄んだ夕方