“ミズノ基準”でのリシャフト(全3話) | カスタムクラブ製作提案!

“ミズノ基準”でのリシャフト(全3話)

ミズノのダイナミックゴールドの挿し方…
それは他社とは違った挿入の仕方だということはご存知でしょうか
今回、リアル店舗の常連様からMP-62のリシャフトを頼まれました…

$ミズノカスタムクラブ製作一筋…

これは現状のダイナミックゴールドS200→X100への変更ですが
これに“ミズノ基準に沿った挿入”というご注文を頂きました。

ミズノ基準とはミズノのホームページですでにご存知な方もいると思います
いわゆる「新仕様とか旧仕様」の番手ずらしのことです。
番手ずらしとは#5アイアン用のシャフトを#4アイアンに挿したりすることを
意味しますが“ミズノ基準”とは実はそれだけのことでは」ありません…

今日から全3話にわたりその“ミズノ基準”のダイナミックゴールドに関するリシャフトの仕方を連載します。
今日はその第1話です。

ミズノ基準は、MP-58・68・T10ウェッジの発売から実は消滅しています
が古くからミズノのダイナミックゴールドをお使いの方の為に
メルサオンラインショップではこの“ミズノ基準(旧仕様)での挿入も
無料にてMP-58・68・T10ウェッジに搭載可能です。

ということはダイナミックゴールドをご注文の際MP-58・68・T10ウェッジ
以前に発売されたモデルはすべて特別な注文をしなければすべて
”ミズノ基準(旧仕様)”ということになりますね。

まず、他社ダイナミックゴールドとミズノ基準(旧仕様)のダイナミックゴールド
は何が違うのでしょうかはてなマーク

他社はダイナミックゴールドを使うにしたがって下記のような使い方をします。

#4(40.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#5(39.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#6(39.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#7(38.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#8(38.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#9(37.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#P(37.0インチのダイナミックゴールドを使用)

それと違いミズノ基準(旧仕様)のダイナミックゴールドの使い方は…

#4(39.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#5(39.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#6(38.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#7(38.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#8(37.5インチのダイナミックゴールドを使用)
#9(37.0インチのダイナミックゴールドを使用)
#P(37.0インチのダイナミックゴールドを使用)

※ダイナミックゴールドは37.0インチまでしか製造していません

赤字の部分は、37.0インチを2回使っていますね。
これは良く覚えておいてください。
これがいわゆる“番手ずらし(ハード版)”と言われることですねニコニコ
このようにすることにより他社のダイナミックゴールドよりも第一ステップ
がヘッド側に近くなりますので若干シャフトが硬くなることになります。
しかし、製造元のトゥルーテンパーによれば本当はこの入れ方が正しい
方法だとか…。
まぁ、早い話、「世の中の基準にミズノが合わせた…」ということになりますビックリマーク

これで終わりでは全然ありません。これはまだまだ序の口…しょぼん
「ここからが大変です~しょぼん

ダイナミックゴールドのシャフトだけの状態は下記です。
そこに先端部に定規を当てて揃うように並べました。

$ミズノカスタムクラブ製作一筋…

そしてティップ側第一ステップに印を付けて垂線を垂らしました…。
それが下記の画像です。

$ミズノカスタムクラブ製作一筋…

この白い線の間隔は、隣との間隔が均一ではありませんね…ニコニコ
これがダイナミックゴールドの“公差”と言われる現象で製造上どうしても
出てしまう誤差です。
この間隔を均一にすることが“ミズノ基準”の本当の正体です。
実は、とても精巧に製造されているんですよ…。
各番手の第一ステップが0.5インチ刻みで揃っていた方が気持ち
良いですよね~ニコニコ

明日の第二話はその方法をご紹介しますビックリマーク

さて修理、修理…DASH!

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