「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。

傷つきたくない、変わりたくない。

――高望みするわけじゃなくて、ただ、ささやかな幸せが掴みたいだけなのに、なぜ、と。

親に言われるがまま結婚したのであっても、恋愛の好みだけは従順になれない」

『傲慢と善良』辻村深月 著

 


 

 

 

『ツナグ』に感動したので、辻村作品を

他にも読みたくなり、

レビューの高い『傲慢と善良』を読みました。

 

読み始めて

「あれ? これって婚活を舞台にした恋愛小説か?」

と好きなジャンルではないので、

読むのをやめようかと思ったのですが、

 

冒頭のセリフを読んでから、

 

「カウンセリングを受けにくる人に多い

『自分を愛せない』

という悩みの答えがあるのではないか?」

 

と読み進めました。

 

期待通り、ありましたよ。

本書からいくつか引用しながら、

矢野の考えも書いていきますね。

(引用文の改行と赤字は矢野がつけさせてもらいました)

 

 


「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。

傷つきたくない、変わりたくない。

――高望みするわけじゃなくて、ただ、ささやかな幸せが掴みたいだけなのに、なぜ、と。

親に言われるがまま結婚したのであっても、恋愛の好みだけは従順になれない」


傷つきたくない、変わりたくない。

というのは、自己愛が強すぎるからなんですね。

 

でも、こういう人は、自己評価が低い。

だから

「ダメな自分も愛そう」

となるんだけど、

 

それだと

ますます自己評価の低さと

過剰な自己愛のアンバランスが大きくなって

事態が悪化してしまうことになります。

 

 

じゃあどうしたらいいのか?

 

矢野がお勧めするのは、

「ダメな自分のままでも、

できることに挑戦していく」

 

そうやって成功体験を積み重ねることで、

自己評価が高くなっていって

自己愛とのバランスが取れてきます。

 

 


その人が無意識に自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、人は“ピンとこない”と言います。――私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の価値とは釣り合わない。
ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけてらっしゃる値段は相当お高いですよ。

ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る、皆さんご自身の自己評価なんです。


「ピンとくるこない」の正体はこれだ!

矢野が本書で目から鱗が落ちたところです。

 

結婚しない大きな理由

「ピンとくる人がいない」です。

 

ピンとくるこないの正体は、

「自己評価の高さ」なのです。

 

結婚しない人が増えてきた大きな理由は、

 

人生の中で結婚相手だけは自分で自由に決めらる。

それが故に、好みやプライドが邪魔して

自分と釣り合う相手を選べない」

 

ということのように思います。

 

 

「なぜ、この人と結婚したんですか?」

という質問に

 

「『わたしには、この程度の男がお似合いかな』

って思ったのよ」

 

と言う人がいますが、

それは自虐ネタなんかではなく、

正しい結婚相手の選び方なのだと思います。

 

 

お見合い結婚では、

仲人が釣り合う男女を選んで紹介する。

 

だから、恋愛感情なしでスタートした

結婚生活であっても

何十年も連れ添うことができた

のではないでしょうか。

 

 

 


一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。

その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、“自分がない”ということになってしまう。

傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう。

 

皆が行くから大学に行き、親が決めたから就職し、そういうものだからと結婚する。

そこに自分の意思や希望はないのに、好みやプライドと――小さな世界の自己愛があるから、自由になれない。いつまでも苦しい。


自分の意思や希望はないのに、

好みやプライドがあるから、

自由になれない。

 

まさに、そのとおりだと思います。

 

自分では決められず

親の言うとおりにしてきた、

世間の価値観に流されてきた。

 

その結果、自由になれない。

いつまでも苦しい。

 

 

その原因を、親や社会のせいにします。

 

でも、実はそうではないのです。

 

問題は、人のいいなりになったことではなく、

 

意思や希望がないのに、

好みとプライドだけは高い

ことにあるのではないでしょうか。

 

 

自分で決めたとしても

自由ではなく苦しいことに変わりはありません。

 

むしろ、自分で決めなければ、

苦しみの原因を誰かのせいにできる

そのことで、自己愛は保てる。

 

 

「あなたが選んで」

という人に限って、

他人の選択に対して文句を言いますよね。

 

「じゃあ、自分で決めなよ」

といっても

「わからないから、あなたが決めて」

と言う。

 

自分で決めないことで、

結果に責任を持たないで済むので

自己愛を保てるんですね。

 

 

では、どうしたらいいのか?

 

小さなことでも自分で決めて

その結果に対する全責任が自分にある

と認めるのです。

 

「自分で決めたんだから仕方ない」

 

「上手くいってもいかなくても

自分で決めたんだから後悔しない」

 

 

そうすれば

「人生は自分の選択しだいで変わる」

と思えるようになっていきます。

 

自分で決めて結果にも責任を負うことで、

「自分で人生をコントロールできている感」

が増して、その結果、

自分は自由だと思えるようになり

苦しみから解放されるのです。

 

 

ダメな自分のままでも幸せになるために

↓     ↓    ↓

『問題解決セラピスト養成講座』

2023年9月-2024年1月期 
日程決定

お申し込み受付 7月21日開始

 木曜コース

9/7・14、10/12・19、11/9・16、12/7・14、1/11・18
 

 日曜コース

9/10・17、10/15・22、11/12・19、12/10・17、1/14・21

 

時間は、全コース9時ー15時です。

終了時間は30分程度前後することがあります。

同じ週の他の曜日に振替受講が可能です。

 

毎回お一人に矢野がカウンセリングをして解説いたします。
講座は動画でも後日ご視聴いただけます。

 

各曜日定員10名の少人数制

 

『問題解決セラピスト養成講座』

 

 

■癒しと成長のグループカンセリング 矢野惣一 還暦感謝
 全国カウンセリング巡礼

通常20,000円→感謝価格 15,000円


・7/23(日) 名古屋 →残席3
・8/8(火) 札幌(大通り)→残席2

本当の「問題」に気づき
本当の「問題」を知る

頑張りすぎて ぶっ倒れた人が
次のステージに進むために

多くの一流カウンセラーを生み出してきた
矢野の技を体験してみてください
癒しと成長のグループカウンセリング

 

 

■無料メルマガ■

矢野惣一から濃~いメールが毎日届く

元気になって、暖かな気持ちになれる。
潜在意識の使い方&仕組み

『心も懐も豊かになる潜在意識の使い方』