文部科学省が公表した「問題行動・不登校調査」によると、

全国の小中学校で2021年度に

学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は

前年度から4万8813人(24.9%)増の24万4940人

となり、過去最多を記録しました。

 

不登校の増加は9年連続で、

10年前と比較すると小学生は3.6倍、中学生は1.7倍増

になっています。

 

さらに、引きこもり状態にある人は、

15~39歳で2.05%、40~64歳で2.02%おり、

約146万人と推計されています。

 

(2023年3月 内閣府調査)

 

なぜ、こんなに急激に不登校、引きこもりが

増えているのでしょうか?

 

 

私は心理カウンセラーですが、

大学での専攻は生物学で、

サラリーマン時代も研究者の端くれでした。

 

そこで、今回は、不登校・引きこもりを

生物学的に考察してみようと思います。

 

 

  生物の3つの生存本能

 

まずは、すべての生物が持つ3つの生存本能を見てみましょう。

 

1️⃣ 報酬を求め、損失を避ける

(快楽を求め、苦痛を避ける)

 

2️⃣ 生存と生殖に有利なものを選択する

(子孫を増やす、自分が長生きする)

 

3️⃣ 最小限のコストで目的を達成しようとする

(目的を達成するための最短ルートを選ぶ)

 

これを不登校・引きこもりに当てはめてみましょう。

 

現代は、インターネットで無料で

ゲームができ、動画を見ることができます。

 

つまり、働かなくとも快楽は手に入るのです。

 

これは、快楽を求め、それを最小のコストで手にいれる

という生存本能を満たしています。

 

 

さらに、働いたり勉強することは、

多くの人にとって苦痛です。

 

学校や会社での人間関係も

わずらわしくて苦痛です。

 

ですから、それを避ける。

 

 

ひと昔前までは、

これらの苦痛を乗り越えて

お金を稼がなければ

快楽を手にいれることはできませんでした。

ほとんどすべての快楽は有料でしたので。

 

ですが、現代は苦痛を避けまくっても

快楽は無料で容易に手に入ります。

 

 

「あれ、でも、晩婚化や少子化は

遺伝子(子孫)を増やす

という本能に逆らっているのでは?」

 

と生存本能2️⃣について疑問を感じたかもしれません。

 

子孫を作らなくとも

自分の遺伝子がこの世に長く存在し続ければいいのです。

 

100歳まで生きることも珍しくなくなった現代。

子をつくらなくとも、自分の遺伝子を

長くこの世にとどめることができるようになりました。

 

長寿の生物ほど、子どもの数は少ないです。

脊椎動物一の長寿を実現した人類が

子どもをつくらなくなったのは自然の摂理といえます。

 

 

そして、子育ては、お金もかかるし
時間も労力もたくさん必要です。

 

令和の時代、子育ては
快楽を得るためにはコスパが悪すぎるのです。

 

 

 

  生物の生存本能に従うと……

 

勉強しなくたっていいじゃん。

 

働かなくなっていいじゃぁん。

 

子育ては、コスパ悪すぎ。
もっとてっとり早く
幸せになる方法がいくらでもあるじゃん。

となるのが必然なのです。

 

 

むしろ、令和の日本で

まともに学校に行き、

正社員として働き、

子どもを育ている人の方が、

生存本能に逆らって生きているとさえ言えます。

 

 

 

  不登校・引きこもりは個人には解決できない

 

以上から生物学的に考察すると、

今後、ますます、不登校→引きこもり→ニート

が増えていくでしょう。

それも加速度的に。

 

なぜなら、それが生物の生存本能に従った

生き方だから。

 

 

もうこれはね、

親や教師、心理カウンセラーに

どうこうできる問題じゃないですよ。

 

だって、生物の生存本能なんだもの。

 

じゃあ、どうすればいい???

 

 

 

  不登校・引きこもりは、幸せの最短ルート

 

はい、ここで不登校・引きこもりは

 

・快楽を求め苦痛を避ける

・目的を最小のコストで達成する

 

という2つの生存本能に従った生き方だ

ということを再確認してください。

 

 

つまり、

 

不登校・引きこもりは、

幸せになるための最短ルート

 

なんですよ。

 

 

それを不幸だ! ダメだ!

とレッテルを貼ってしまっているのは

我々大人なんです。

 

本人たちは、結構幸せなんです。

 

 

「一日中ゲームやってて

幸せなわけないじゃない」

 

はい、そのとおりです。

私たち大人の価値観では。

 

でも、子どもたちにとっては

それが幸せなんですよ。

 

 

 

いつか、「引きこもっているのに飽きた」

って、別の幸せを求めて旅立つ

こともあるかもしれません。

 

その日が、来るのを期待せずに待ってみませんか。

 

 

たとえその日が来なくとも

子どもとこんなに長く一緒に暮らせる幸せ

を親子で満喫しましょう。

 

そして、自分が死んだ後のことは考えない。

それは、本人と国が考えればいいこと。

 

 

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