あなたの考える
・良いカウンセリング
・ダメなカンセリング
を教えてください。
とFacebookでアンケートを取りました。
アンケート結果について考察を連載しています。
今回は、
お客さんが考える「良いカウンセラー」になるめに
はどうしたらいいか？
について書いてみます。
お客さんが考える「良いカウンセリング」とは？
まずは、良いカウンセリングのアンケート結果を
おさらいしてみましょう。
- クライアントにとって、望む方向性・納得できる答えが出せる
- クライアント自身が持っている答えにたどり着くよう伴走する
- 今より良くなる力をクライアントが持っているという前提でおこなわれる
では、上記のカウンセリングをするためには
どうしたらいいのでしょうか？
なぜ、多くのカウンセラーが、
お客さんの求めているカウンセリングが
できていないのでしょうか？
ひとつずつ考えていきましょう。
クライアントにとって、
望む方向性・納得できる答えを出すために
クライアントさんが望む方向性で、
納得できる答えを出すためには、
クライアントさんをよく観察する
ことが絶対不可欠です。
にもかかわらず、多くのカウンセラーは、
クライアントの話の言葉は聴いていますが、
クライアントの表情や仕草を見ていません。
また、話の内容は聞いていても
口調や声のトーンの変化は観察していません。
話の内容を聞いているだけです。
音声の文字起こしを読んでいるようなものです。
どうしてこんなことになってしまうのかというと、
心理カウンセリングは精神科医療の一部として
発達してきたからです。
病院に行ったときのことを思い出してみてください。
ほとんどの医師が問診のとき
患者であるあなたのことを見ずに
カルテに記入していますよね。
心理カウンセラーも医師の真似をしているんです。
医師は問診に続いて、
身体を詳細に診察して、
たくさんの検査もします。
だから、問診時に、患者を見なくても
治療に大きな支障をきたしません。
しかし、心理カウンセリングは
問診をメインにおこないます。
メインの問診で、医師と同じことをしていては
それこそ、大切なことを見逃してしまうのです。
クライアントさんを見ていない
カウンセラーが見ているのは、
自分の頭の中にある知識や事例です。
そういうカウンセラーにとっては
クライアントは目の前ではなく
頭の中にいるのです。
人の悩みは千差万別です。
頭の中の典型的な症例が
目の前のクライアントさんの問題とは限らないのです。
そんなことで、良いカウンセリングができるわけありませんよね。
なぜ観察が重要なのか？
人の本音は言葉には出ません。
もちろんクライアントさんは、
自分の気持を正直に話していらっしゃいます。
でも、それらは意識できている部分でのこと。
問題の本質は、クライアントさんが
意識できていないところに埋もれているのです。
それを掘り出すために、
カウンセラーは質問を駆使します。
そして、ある質問に答えた時
クライアントさんの表情や仕草、口調などに変化が現れる。
そのとき、無意識に埋もれていた
本音が出てきているのです。
人は自分でも意識していなかった
自分の本音に気づいたとき
必ず表情や仕草や口調に変化が現れます。
だから、その瞬間を見逃さないように、
カウンセラーはクライアントさんから
目を離してはならないのです。
クライアントを観察しないカウンセラーは、
自分の頭の中の症例に
クライアントさんを無理やりはめ込もうとします。
人の悩みは千差万別です。
頭の中の典型的な症例が
目の前のクライアントさんの問題とは限らないのです。
目の前のクライアントさんの
本当の問題、本当の幸せを発見するためには、
表情や仕草、口調の変化を見落とさないように
目の前のクライアントさんを観察する必要があるのです。
次回は、
クライアント自身が持っている答えにたどり着くよう伴走するためには、どうしたらいいか？
について書きます。
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