去年の10月14日にこの映画を劇場で鑑賞したとき曲名が分かったのは2曲だけでしたが、今年の2月10日にレンタル開始となり、曲名もすべて明らかとなりました。また、劇場鑑賞したその日に急いで記事にしたこともあり、内容も希薄なものでした。今回これを大幅に加筆・修正したので再掲します。


2015年 アメリカ
監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ

マイインターン


妻に先立たれ3年半。会社も退職し、悠々自適の毎日を送るベン(ロバート・デ・ニーロ)。

ベンはある日、街中に求人広告を見つける。服のネット販売を行う会社が65歳以上の高齢者を募集していたのだった。

応募は履歴書ではなく、自己紹介のビデオを撮り、YouTubeにアップしなければならない。

何とかビデオをYouTubeにアップし応募。面接にも通り、社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)直属のインターンとして採用される。

1年半前にできた会社は急成長しながらも様々な問題を抱えており、投資家からは新しいCEOを迎えてはどうかという提案が出されている。

入社した当初は大した仕事もなかったが、ベンは社員のウケも良く、成長しか考えていなかったジュールズの意識も徐々に変化していく。



改めて2015年を振り返ってみると、やはりこの作品がマイベストの上位に入ってきます。と言っても、私の場合は旧作の再見が圧倒的に多いので参考にはならないかもしれませんが。

ロバート・デ・ニーロが最高です。彼以外には考えられないですね。何人か思い浮かびましたが、やはりデ・ニーロが一番です。アン・ハサウェイもデキる社長を好演。単にデキるだけではなく、女性としての繊細な感性も持ち合わせています。

ベン(デ・ニーロ)が持っているアタッシュケースや、革のケースに入った手帳などがいかにも高級な感じ。しかもそれらが適度に使い込まれていていい雰囲気を出していますね。ベンによれば、アタッシュケースは1973年のエグゼクティブ・モデルだそうで、それを見た隣の席に座る同僚が同じものをネットで購入するんですよね。

ラブストーリーあり、ヒューマンあり、コメディあり、オーシャンズを思わせるアクションあり(少し言い過ぎ・・・)、そして心地よい音楽あり、最高です。心が温かくなりました。



1930年代を思わせるジャズからラップまで、バックに流れる音楽の使い方が絶妙ですね。


ほぼ全編に渡って流れるのが次の2曲です。特定の場所で使われるわけではないので並列しておきます。
"Intern Slash Best Friend"

"Facebook Friends"



ベン(ロバート・デ・ニーロ)が、会社のリラクゼーションルームにやってきたときに流れるのが、アストラッド・ジルベルトの
"The Girl From Ipanema"(イパネマの娘)。レネ・ルッソに足をマッサージしてもらうシーンです。



ジュールズ(アン・ハサウェイ)とベン(ロバート・デ・ニーロ)が出張先のホテルの部屋で一緒に観る映画が「雨に唄えば」(1952)。
このなかの、ジーン・ケリーがデビー・レイノルズを前にして歌うシーン・・・
"You Were Meant For Me"


そういえば、先日のアカデミー賞授賞式で、デビー・レイノルズが去年の11月に特別賞を受賞したことが発表されましたね。


ジュールズがママに送ってしまったメールを削除するため、ベンたちがジュールズのママの家に侵入するときに流れるのが、「オーシャンズ11」(2001)の
"Ruben's From Ocean's Eleven"



どのシーンだったかは忘れましたが、ビリー・ホリデーの
"These Foolish Things (Remind Me Of You)"も流れました。1936年の録音で、Teddy Wilson and His Orchestraによる演奏です。



ほかにも

ベニー・グッドマンの
"Ain't misbehavin'"



レイ・チャールズの
"Deed I Do"



2016年のグラミー賞で最優秀ラップソングなど5部門で受賞したケンドリック・ラマーの
"I"


アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで大ヒットしたメーガン・トレイナーの
"All About That Bass"


もありました。


サウンドトラックとしてエンドロールに出ていたのは次の13曲ですが、実際には"Intern Slash Best Friend"や"Facebook Friends"などもあります。クレジットされるのとされないのとがあるのは何故なんでしょうね。


"The Girl From Ipanema"(イパネマの娘)・・・Astrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)
"You Were Meant For Me"・・・Gene Kelly(ジーン・ケリー)
"These Foolish Things (Remind Me Of You)"・・・Billie Holiday(ビリー・ホリデイ)
"Ain't misbehavin'"・・・Benny Goodman(ベニー・グッドマン)
"Deed I Do"・・・Ray Charles(レイ・チャールズ)
"I"・・・Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)
"All About That Bass"・・・Meghan Trainor(メーガン・トレイナー)
"Closer"・・・Tegan and Sara
"It's Real"・・・Real Estate
"Ruben's From Ocean's Eleven"
"This Little Girl"・・・Gary U.S. Bonds
"Break Ya Neck"・・・Busta Rhymes
"Boogie Shoes"・・・KC & The Sunshine Band



CDに収録されているサウンドトラック

"Love and Work"
"Late For Everything"
"Interns Get Started"
"Deed I Do"
"Grown Up Conversation"
"The Girl From Ipanema"
"Facebook Friends"
"These Foolish Things (Remind Me Of You)"
"Ain't misbehavin'"
"Ben and Fiona"
"I Spy Something Green"
"San Francisco"
"You Were Meant For Me"
"To The Airport"
"We Can Try"
"Intern Slash Best Friend"
"Breathe Deeply Jules"




予告編



曲が流れるシーンなどは、映画を観たあとの記憶に基づきます。誤りがありましたらご指摘いただければ幸いです。





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