遅ればせながら、祝!レオナルド・ディカプリオ オスカー受賞!

レオナルド・ディカプリオと今日ご紹介する「ゴールド・ディガース36年」にはつながりがあります。

ディカプリオを代表する作品のひとつが「タイタニック」(1997)。このタイニックでケイト・ウィンスレットが演じたローズの晩年を演じている女性がグロリア・スチュアート。

この女性が「ゴールド・ディガース36年」に出演しているのです。「タイタニック」のときは87歳ごろですが、「ゴールド・ディガース36年」のときは25歳ごろ。若いグロリア・スチュアートが見られます。

ディカプリオとスチュアートが直接会話することはなかったかも知れませんが、こういうところでつながっているところを発見するのも映画を観る醍醐味のひとつですね。

グロリア・スチュアート
グロリアスチュアート


1935年 アメリカ
監督:バズビー・バークレー
出演:ディック・パウエル、グロリア・スチュアート、アドルフ・マンジュー、アリス・ブラディ

Golddiggersof1935


リゾートホテルのウェントワース・プラザに大富豪のプレンティス夫人(アリス・ブラディ)が娘のアン(グロリア・スチュアート)と息子を伴って訪れる。

アンは親が決めた婚約者に乗り気ではなく、結婚に同意する代わりに少し遊ばせてほしいという。夫人は仕方なくそれに同意。医大に通いながらホテルで働くディック(ディック・パウエル)にアンのお守りを依頼することになる。


一方、ホテルの客で演出家のニコレフ(アドルフ・マンジュー)は、レストランの料理に何かと文句をつけ料金を払おうとしない。ニコレフに料金を払わせるため、ホテルの支配人はプレンティス夫人が催すチャリティショーの演出家としてニコレフを推薦するのだが・・・。




この映画の邦題がなぜ「ゴールド・ディガース36年」になっているのかは謎です。原題が「Gold Diggers of 1935」になっているので、「ゴールド・ディガース35年」でも良さそうですが、柳生すみまろ著「ミュージカル映画」でも、20数年前にWOWOWで放送されたときも、さらにAll Cinema Onlineでも「ゴールド・ディガース36年」となっています。

映画の場合、原題と邦題の関係には分からないことが多いですね。DVDおよびブルーレイ発売時にタイトルが変わることもありますし。



アンとディックのラブストーリーに加え、大富豪だがケチなプレンティス夫人と、彼女のお金を狙って群がる金の亡者たちをコミカルに描いています。

ラスト30分近くに渡って行われるショーが豪華絢爛。CGなどない時代によくこれだけの映像を撮ったものです。バズビー・バークレーによる、いわゆるバークレーショットと言われるものです。

ショーの前半は、ディック・パウエルの歌のあと、女性が弾くおびただしい数のグランドピアノが現れる。らせん状の階段に配置されたピアノがゆっくり回りながら動く。Wikipediaによればその数56台。何とも贅沢な演出です。曲は"The Words Are in My Heart"。


後半は、"Lullaby of Broadway(ブロードウェイの子守唄)"の曲に乗せて展開します。まず、ひとりの女性がこの曲を歌うところにスポットが当たり、その後、ひと組のカップルが階段を降りながらダンスを踊る。次に多くの男女がタップを踊る。これが壮観そのものです。

この豪華絢爛なショーをぜひご覧ください。



北野武監督の「座頭市」(2003)のラストでもタップダンスのシーンがありますが、この映画を意識して作ったのかもしれません。
上の動画と見比べてみるのも面白いです。



予告編






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