2007年 アメリカ
監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソン

幸せのレシピ


レストランで総料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)には姉とその娘ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)がいる。

あるとき、ケイトのところに向かっていた姉の車が事故に遭い、姉が急死。ゾーイを引き取ることになる。

数日間、店を休んでいる間に店には副料理長のニック(アーロン・エッカート)が雇われていた。ケイトは、オペラを聞きながら料理を作るニックとことごとく衝突する。

一方、突然母親を失ったゾーイは容易にケイトに心を開こうとはせず、ケイトが作る料理も口にしようとはしなかった。

ある日ケイトはゾーイをレストランに連れてくる。この子が料理を食べてくれないとこぼすケイト。それを見たニックが取った行動によりゾーイが徐々に心を開いていく。



またまた、美味しそうな料理のオンパレード。見ているだけで喉がなりますね。バックに流れる軽快な音楽も、美味しそうな料理をさらに美味しく見せる絶妙な効果を出しています。

それにしても色々理不尽なことを言う客がいて、お店はたまりませんね。怒りたくなるのをぐっと抑えて涙を呑むというのが実際のところなんでしょうね。

ケイトとゾーイ、ケイトとニック、ニックとゾーイ、これがどういう結末を迎えるのかやきもきしながら観ていましたが、これ以上はない終わり方でした。きっと幸せな気分になれますよ。


ところでこの映画の中で耳なじみがあって繰り返し流れる曲が2曲ありました。

ひとつは、「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ"。

フィギュアスケートの荒川静香さんがトリノ・オリンピックで使ったのと、オペラ歌手のポール・ポッツさんがオーディションのときに歌ったことでも知られていますね。


もうひとつは"Sway"。"キエン・セラ"としてもよく知られていると思います。


本筋とは外れますが、ここからはこの"Sway"について書きます。


元々は、パブロ・ベルトラン・ルイスの作曲による"キエン・セラ"という曲で、スペイン語バージョンをトリオ・ロス・パンチョスが歌って大ヒットしました。


元祖トリオ・ロス・パンチョスによる"キエン・セラ"



その後、英語版の"Sway"となり、ディーン・マーティンが歌ってヒット。
ディーン・マーティンの"Sway"。



サウンドトラックの"Sway"



またこの曲は、社交ダンスのチャチャチャの曲としてもよく使われる曲で、リチャード・ギアが主演した映画「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」(2004)の中で、スタンリー・トゥッチとリサ・アン・ウォルターが競技会で踊る曲として使用されています。


"Sway"というのは社交ダンスの用語でもあることから、「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」で使用されたのかもしれません。


Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」のDVD特典映像に収録されているプッシーキャット・ドールズの"Sway"。



サウンドトラックの"Sway"によるチャチャチャのデモンストレーション





予告編






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