映画館で観て、その後何度目かの再見です。


2005年 日本
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、小清水一揮、須賀健太

ALWAYS 三丁目の夕日


太平洋戦争の終戦後13年が過ぎ、復興目覚しい昭和33年の東京。建設中の東京タワーを近くに臨む町に、貧しいながらも懸命に生きる人々がいた。

自動車修理工場を営む鈴木(堤真一)とその妻(薬師丸ひろ子)。売れない作家の茶川竜之介(吉岡秀隆)。わけありのスナックママのヒロミ(小雪)。町医者の宅間(三浦友和)。
彼らの日々の生活に起きる出来事を通して、敗戦後たくましく生きた日本の人々を描き出す。

ほのぼのと、そして胸にキュンとくる感動の映画。

小さな町工場で自動車修理工場を営む鈴木オートのもとへ集団就職で六子(堀北真希が若い!)がやってくる。しかしどこがどう間違ったのか、六子は自動車修理などまったく出来ない少女だった。

売れない作家で駄菓子屋を営む茶川は、近所のスナックママのヒロミから、一人の少年を預かることになる。応募する小説がことごとく落選するなか、貧乏極まりない生活を送る茶川だったが、ことの行きがかり上、この少年と一緒に生活することになるのだったが・・・。


懐かしさでいっぱいの映画です。懐かしくてそれだけで胸がキュンとなります。映画に出てきたもので思い出すものを書き出してみます。

集団就職。上野駅。これはさすがに経験していません。

路面電車。当時はまだ路面電車があったんですね。東京生まれではありませんが、町の風景が忠実に再現されているんじゃないでしょうか。町の名前は夕日町三丁目。もちろん架空の町です。電車の車体に、品川→飯田橋と書かれていたので、映画の舞台は、この路線の間のどこかという設定でしょう。東京タワーがそれほど遠くないところに見えるというのがヒントになりそうですが、いろいろ調べてみると現在の港区愛宕町界隈が有力のようです。

三輪自動車(ダイハツ・ミゼットかなとも思いますが、もしかしたらダットサンかも)。昔よく見かけました。

テレビ、冷蔵庫、洗濯機の三種の神器。町内に初めてきたテレビの前に近所の人みんなが見にくる風景はなつかしいですね。そういえば、電気冷蔵庫の前は氷を入れる冷蔵庫でした。

テレビに映し出されるのが力道山の試合です。私も街頭テレビを見に行きました。鈴木家にやってきたテレビにカバーがかかっていましたが、これも懐かしい。我が家でもかけていました。

ちゃぶ台。

フラフープと野球盤とちゃんばら。すべてやりました。

駄菓子屋。水に浸すと当たりか外れかが浮き上がるくじ。お年玉を握りしめ、うちの近くにある駄菓子屋に行き、そこで売っていた月光仮面のマントを買って帰ったら父親にこっぴどく叱られたことを思い出します。たぶん、この年の翌年のお正月です。

グリコのポスター。赤玉ポートワインのポスター。

新人の長嶋が金田投手から喫する四打席連続三振のラジオ放送。この年の日本シリーズは巨人対西鉄で、西鉄が3連敗のあと4連勝で優勝しました。7戦目の9回裏、長嶋が稲尾からソロホームランを打つも敗れたことは鮮明に覚えています。この日、小学生の私は学校で友達と、巨人と西鉄どちらが勝つか賭けをしました。かけ金は5円。結果は私の負け。でも私はこのとき5円すら持っておらず、母親に泣きついて出してもらったのです。このとき、なんと言って出してもらったかは覚えていません。ほろ苦い思い出です。ついでながら、このシリーズの首位打者、豊田泰光さんは今月14日に亡くなりました。

おかっぱ頭の女の子。坊主頭の少年。

着物姿の女性たち(このころは着物を着た女性が主流でした)。

おーい中村君。
・・・
・・・

しかし単に懐かしいだけの映画ではありません。
ほのぼのとした中にも涙を誘われる、また人情味あふれた、素晴らしい映画です。


ちなみに、マイケル・ジャクソンは、この年のきょうが誕生日です。


予告編






ブログパーツ