前回に続いて、デビー・レイノルズが出演している映画です。

この作品は日本未公開でDVDとしてもVHSとしても発売されていませんが、主題歌の"Tammy"(タミー)はよく知られているのではないでしょうか。

今回は、YouTubeにロードされているFull Movieを鑑賞しました。

当然ながら、日本語字幕は付いておらず聞き取れないところもたくさんありましたが、何度も繰り返して観ることで大よその内容は掴むことができました。

 

1957年 アメリカ

監督:ジョセフ・ペヴニー

出演:デビー・レイノルズ、レスリー・ニールセン、ウォルター・ブレナン、ミルドレッド・ナトウィック、フェイ・レイ

 

 

タミー(デビー・レイノルズ)は17歳の女の子。ミシシッピ川のほとりで祖父(ウォルター・ブレナン)とともに暮らしているが、いつか外の世界に出ていくことを夢見ている。タミーの一番の友達はヤギのナン。

 

ある日、タミーと祖父は、沼地に散乱する飛行機の残骸と丸太の上に意識を失って横たわる一人の男を見つける。タミーと祖父は男を救出し、自宅で介抱する。5日間の昏睡ののち目覚めた男はピーター・ブレント(レスリー・ニールセン)と名乗る。タミーはピーターに恋心を抱くが、ピーターは自分の家に帰らなければならなかった。ピーターは祖父に、「あなたに何かあったときはいつでもタミーを私の家に寄越してください」と言い残して去っていく。

 

数週間後、無免許で酒を製造したとしてタミーの祖父は逮捕されてしまう。タミーをひとりにはしておけないと考えた祖父はタミーをピーターの実家に預けることにする。そしてタミーは、唯一の友達とも言えるヤギのナンを連れ、ピーターの故郷であるブレントウッド・ホールに向けて出発するのだった。

ピーターの実家、ブレント家では、ピーターとその両親、叔母のレニー(ミルドレッド・ナトウィック)が暮らしていた。ピーター、ブレント氏、レニー叔母さんはタミーを温かく迎え入れてくれたが、格式を重んじるブレント夫人(フェイ・レイ)は、タミーの祖父が投獄されていることや、タミーが田舎の出身であることからあまり歓迎しているようではない。

ブレント家は古くからある名家だが、今ではその豪邸を歴史資料館として公開し生計を立てている。また、ピーターは、"ブレントウッド#6"というトマトを試験的に栽培していて、ゆくゆくは一家の自立に役立てたいと思っている。

タミーにとってブレント家での生活や街の風景は驚きの連続だった。何しろタミーは、ボートハウスの外に出たことがなかったのだから。水道から水が出ることに驚き、電話のかけ方が分からず、カフェではホットドッグという名前に驚いて食べられなくなったり、ショーウインドーのマネキンにもびっくり・・・、見るもの触るものすべてが珍しかった。

タミーは、ブレント家の人々がこんなにも満ち足りた生活をしているのに何かしら不安や悩みを抱えていることが不思議でならない。

ブレントウッド・ホールを公開する日。レニー叔母さんはタミーに南北戦争時代のドレスを着せる。そのドレスを着たタミーは観客の前で見事なスピーチを披露する。それは人々の心を強く打つものだった。

その夜、一帯を激しい豪雨が襲い、ピーターが栽培するトマト畑が壊滅してしまう。トマトの栽培を諦めたピーターは、ガールフレンドの父親から誘われていた広告代理店の仕事を引き受けることにする。

ピーターと会えなくなることを悲観したタミーはボートハウスに戻ってしまう。そのとき初めてピーターは自分が愛するのはタミーだと気が付くのだった。ボートハウスへと急ぐピーター。再会して抱擁するふたり。そしてそこにはふたりを温かく見つめる祖父の姿があった。

 

 

タミー・シリーズは全部で4作あるようですが、これはその最初の一本でデビー・レイノルズはこの作品だけに出演しています。

 

ほぼ全編にわたって流れる"Tammy"(タミー)。この曲を聴きながら観るだけで満足の一本。

 

この映画のジャンルをラブストーリーにするかドラマにするかで迷いました。


一言でいえばタミーとピーターのラブストーリーなのですが、そこに至るまでの紆余曲折、タミーが暮らす土地の美しい風景、ブレント家邸内の調度品、1950年代の街並み、ファッション、車・・・など、多くの見どころがあるからです。この作品が日本でDVD化されていないのが不思議でなりません。

ブレント夫人役はフェイ・レイ。「キング・コング」(1933)の美女といえば分かる人も多いのではないでしょうか。

 

この映画の全米公開は1957年でデビー・レイノルズが25歳のとき。この2年前(1955年)にエディ・フィッシャーと最初の結婚をし、その1年後の1956年に娘キャリー・フィッシャーが誕生、また1958年には息子トッド・フィッシャーが誕生しています。

 

この映画はまさにデビー・レイノルズが幸せの絶頂期に撮影されたということなのではないでしょうか。

 

主題歌の"Tammy"(タミー)は全米で5週連続で1位を獲得し、アカデミー賞の歌曲賞にもノミネートされました。

 

今回は3人(組)の歌をご紹介します。

 

"Tammy"(タミー)・・・デビー・レイノルズが歌うシーン。

 

"Tammy"(タミー)・・・オープニングで歌っているのはエイムス・ブラザーズ(映画の録音とは違うようです)

 

"Tammy"(タミー)・・・コニー・フランシス

 

私が鑑賞したFull Movieは削除されてしまったようです。

また見つかれば改めて貼ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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