最初にSTEPに参加してから8年が過ぎました。

私も子どもたちも、STEP受講以前の生活からは
想像できないほど成長しました。

今では子どもたちから
「ママ、大好き、大好き」と言われ、
こんな会話もできるようになりました。

私 「こんなドジママでもいいの?」
長女「そのドジなところが、ママらしいのよね」
二女「ママ、ママ、ずっとママのままでいてね」
私 「ありがとう。NもHも大好きよ。
   ずっと、NとHのママでいさせてね。」

しかし、STEPをマスターしているかというと、
そうとも言えません。よく失敗もします。

昨年の7月初め、長女が小学校に入学して
やっと通学にも慣れてきた頃のことです。
いつものように朝食を食べていると、
長女がうつむいて「今日は学校に行きたくない」と言うのです。

私 「なぜ、どうして行きたくないの?何かいやなことがあったの?
長女「行きたくない!行きたくない!」(泣き出す)
私 「どうして行かないの。子どもは学校に行くものよ。
   学校に行かないと勉強だって遅れちゃうのよ」
長女「行きたくないよ」(泣き続ける)

しかたなく、その日は学校を休ませることにしました。
泣いてばかりいる娘に「なぜ、どうして」と、
意地になって聞けば聞くほど、娘は何も言わずただ
泣きじゃくるばかり。
なぜ行きたくないのか理由も分からず、
暗い一日を過ごしました。

担任の先生からの電話で「明日は必ず行かせます」
と言ったものの翌日になっても娘はガンとして学校
に行こうとしません。

「責任感ある親」と「いい親」の間で揺れ動く私。

 どうしたらいいものか話し合っているとき、
夫の「こんなときSTEPではどうするの?」という一言で、
私ははっとしてテキストを読み直しました。

そして、感情的になっている自分に気がついたのです。

自分の体裁を気にして、指揮官や道徳家になりすまし、
子どもの感情などまったく理解しようともせずに、
ただ学校に行きなさいと言い続けていたのです。

テキストを読み終えて、心が洗われたような気持ちになりました。
そして、これは子どもの問題なのだから、
子どもに意見するのはもうやめよう。干渉せず、
できるだけ「反映的な聴き方」をしようと決心しました。

次の日、「今日は休みついでに、
もう一日お休みしちゃおうか」と私が言うと、
娘は「えっ、行かなくていいの」とホッとした顔をしました。
その日はいつものように笑顔で過ごすことができました。

夜、いつもより早く布団にはいると
長女「明日も学校にいかなくてもいい」
私「学校に行きたくないのね」
長女「何で学校にいかなくちゃいけないんでろう」
私「そうね」
長女「だってさ、学校で……
と言い出して、2時間も学校の話をするのです。

それも大人が聞くと、どの話も大した話ではないのです。
が、7歳の娘にとっては大変なことだったのでしょうね。

私が「ふん」「ヘー、Nちゃんも大変なんだね」と言うと、
「そうなんだよ、そうなんだよ~」と言って笑い転げています。

なぜ、あんなに辛い思いをさせる前に、
子どもの気持ちを受け入れてあげられなかったのだろうと反省しました。
そして、もっとSTEPを身につけようと思いました。
STEP
を学び、さらに成長したい!

翌朝、こんな会話から始まりました。

長女「学校に行こうかな」
私 「そう」
長女「でも、また涙が出てきたらどうしよう」
私 「そうしたら、先生に言って帰ってきてもいいんだよ。
   連絡帳に書いておいてあげるからね」
長女「うん、そうして。じやあ行ってくる」

そう言って、心細げにランドセルを背負って学校に出かけました。
私は心の中で頑張れと言いながら笑顔で手を振り、見送りました。

最後まで授業を受けて、走って帰ってきた長女は
「また、いやなこと言われちやって涙が出てしまいそうになったけど、
我慢して頑張ったんだ」
私は「そう、頑張ったね」と声をかけ、
娘も「うん、我慢して知らん顔しちやった。明日も学校行くよ」と、
明るく答えました。

その後、何もなかったように無事に学期を終えることができました。

そして、いやなことから逃げずに、
親に解決してもらうのではなく自分自身で乗り越えたという自信が、
娘を一回り大きく成長させたようです。

STEP
を学んでよかったなと思うことは、

たくさんの失敗を乗り越え、
不完全な自分を認めることができるようになったこと。

そして自分白身を好きになれたこと。

子どもに素直な気持ちで「ありがとう」
「ごめんなさい」と言えるようになったこと。

失敗や間違いを恐れなくなったこと。

子どもがとてもかわいく思えるようになったこと。

子どもの成長を見守ることができるようになったこと。

家族が信頼し合い、お互いを大切に思って仲良く暮らしていること。

等々、数えあげれぱきりがありません。

これからもSTEPを学び続け、STEPを身につけ、STEPと共に楽
しく子育て、自分育てをしていきたいと思います。