小学生の我が子の不登校を通して垣間見た子どもの世界。
それは実に殺伐としたものがあります。
今、ニュースになっている中学生たちの犯罪も、
中学生になって急に起こったこととは
私にはどうしても思えないのです。

娘が「学校が辛い」ということはたびたびありました。
夫も私もそのたびに「そんなことで負けていてはダメ。
強くなりなさい。」ということを説教口調でいい続けていました。
そればかりではありません。
STEP
に出てくる「コミュニケーションをはばむ12の障害」
そして、「話を聴けない7つのタイプ」を
見事に全部やってのけていたのでした。

その結果、娘は本当に辛いことを話せずによい子を演じ、
そして体調を崩し食べ物を受け付けなくなり、
どんどんやせていきました。そして不登校。
でもその後がもっと大変でした。

私は教育 相談所に電話をかけまくり、
カウンセラーを渡り歩き、
不登校の親の会にも2カ所参加したり、必死でした。

そのころお世話になっていたカウンセラーが、
マスコミにも時々出ている方だったこともあり
その方を通じて「小学生の拒食の話しを聞きたい」という
取材の申し込みがありました。
当時私はだれかに判ってもらいたくて、
夫とも相談し、子どもにも了解を得て取材を受けました。

でも実際記事になったものを見ると、確かに事実なんだけれど、
あまりにもセンセーショナルな文面にショックを受けました。
とても娘には見せられませんでした。
「反響が大きかった]と後で記者の方に聞きましたが、
むなしさが残るだけでした。

娘も学校に行っていないにもかかわらず、
相変わらず情緒不安定で、
家族の気持ちもバラバラになり、
私も投げやりな気持ちになっていた時、STEPに出会いました。
それも不思議なくらい、
STEP
が私に近づいてきてくれたという具合に

実は、こんなおだやかな日がこんなにも早く来るとは、
そのときは思っていませんでした。
当時私は疲れ果てていたし、
STEP
にあまり大きな期待もいだいてはいませんでした。

受講して最初の印象は、とても理にかなっているということ。
私は子どもとの会話に気を付けながら、
ていねいに接するようにしました。
そして様子を見ながら勇気づけをするような会話を心がけていきました。

娘は、だんだん私に応えてくれるようになり、
しっかりとした自分の意見をキチンと説明するようになりました。
学校の建物にすら嫌悪感をもっていた彼女が、
今では保健室には行けるようになりました。
学校の先生方も、この親子の変化に驚かれているようです。

今、学校も多くの問題をかかえています。
残念ながら先生方の中には適切でない方もいらっしやいます。
子どもの世界も荒れています。
でも私は、基本である家庭がしっかり機能していれば大丈夫、と
再受講を終えた今確信しています。

小さいお子さんをお持ちのお母様方は、
今の世の中不安なことも多いでしょうが、きっと大丈夫です。
ただ、できればSTEPは、子どもが小さいうちに受講されるほうが、
より良いように思います。