STEPを受けた時、一番心に響いたのは
「自分を大切にしよう。良い人していたら、
自分が壊れるよ」というメッセージだった。

私は、パブロフの犬のように、
人を見ると、本心以上にいい顔してしまう。
ちょうどSTEPを受けていた時も、
身内で、もめごとがあり、
良い人して自分の首が締まって、ゼーゼーしていた。

「間違っている!これじゃあいけない!
なんで何にもしないのか!私がなんとかしないと!」と、
パブロフの犬状態は止まらなかった。
けれど、やればやるほど、しんどくなり、
恨み辛みが溜まり、自分が可哀想になって、
本当はどうしたらいいかさえ見えなくなった。
かといって、この役を降りるとなると、罪悪感が邪魔をした。

この時期の子どもの叱り方は、陰険だった。
元々、躾の為と言うより、自分の機嫌が悪くて
子どもを怒ってばかりいたから、
あのままの状態が続いていたら、
絶対うちの子は大変なことになっていたと思う。

その時に出会ったのがmiho語録の言葉だった。

「被害者になる前に意見を言おう。
日本語通じない人からは、逃げよう。
自分にとって大切な物の順番を決めよう。」
どれもこれも、私が求めていた言葉だった。

この言葉と出会えただけでもSTEPのもとは取った!!

あれから数年がたち、今でもパブロフの犬状態にはなるが、
「また良い人しているぞ」と、気づき、
無理するなよと、体が警告を出してくれる。
もめごとがあっても、人をあまり恨まなくなった。
頭にくることは多々あるが、
振り回されて人を恨む事がなくなった。

また、私達夫婦の関係がとても変わった。
封建的な関係、協力でなく、
寄りかかった関係をいつのまにか
私達が作り上げているのに気付けた事で、
行動に変化があった。
依存ではなく共存になった。

私は、夫の顔色を見て、機嫌を取らなくなった。
夫は、私との会話で、自分の気持ちを押し込めず、
表すことが多くなった。

この経験して感じるのは、人が泣いたり、
怒ったり、不幸になるのは、
誰かや何かにさせられたのではなく、
本人がしたいからしているのだという事。

そして、人と話をすることが、次への扉を関くこと。
「私は、こう感じていて、こうしたいと思うんだ。」
という一言が未来を切り関いていく。

最後になるが、子どもとの関係は、気が付いてみたら、
子どもの為にと思ってやっていることが殆どなく、
一日中自分のやりたい事しかしていない。
教育
的配慮なんてする余裕はなく、
自分のやりたい事をやり、
遊びたいから子どもと遊び、
くっつきたいからくっついている。
けれど、前より子どもも楽しそうに思う。

母親業は怠けているが、これが私の生きる道なのだ。