10ヶ月余りの期間の妊娠生活をやっとの想いで終えて、娘の誕生を迎え、これからい
きなり親としてどうすればいいのだろう?育児 (育自)って本に書いてある通りにす
れば誰でも出来るものなの?
 世の中には様々な育児 法・子育て法が散乱していて、何か新しい方法を見つけては
手を出し、やり始めの頃は「あーよかった。これで大丈夫かもしれない。」と思って
みるけれどなんだかちょっと違うかしら・・・?ちょっと大変カナ・・・?やっぱり
納得がいかない。
 そんな日が続き、育児 (育自)ってどうしたらいいの?どうしたら自分も育つの?
毎日叫びたくなるほどパニック状態でした。
 問題が起こる度に一喜一憂して、何をしていても不安で、ビクビクしている自信の
ない自分がとても嫌いになっていました。
 そして娘が病気がちなため、生後一ヶ月過ぎから入退院の繰り返しが続き、私も看
病の疲れから、精神状態がおかしかったのだと思います。「Uちゃん、どうしてママ
の事こんなに困らせるの?ママもう疲れちゃった。ごめんね。もうダメならダメで
(死んでも)いいよ。ママその方が楽になれるよ。」まだ、話も出来ない娘に病室で
そんな事を言っている自分がいました。治療の為の薬でショック状態を起こし、もう
ダメだという時にも私は悲しいけれど解放される・・・そんなふうにも思ってしまう
私って本当に親でいいの?「母親失格」いつも頭の中によぎっていました。誰とでも
話せるし、友だちは多い方だと思っていた私ですが、いざ子どもの病気のこと、今の
私の状態がどんなに大変でつらいかそんな話ができる相手はいませんでした。明るく
振る舞うものの、自分の殻にどんどん閉じこもっていく自分にも気づいていました。

ある知人からSTEPを紹介していただきながらも、なかなか受講までに決心がつか
ず、子どもの病気を理由に、いろいろなものから逃げていました。おすわりまで出来
ていた娘が病気のために体力が低下し、1才になっても一人で座っていることもでき
ず、家にいても寝ている状態が続き、髪の毛は生えない、歯も出てこないということ
もあって「何をしたって仕方がない。いろいろやったけれど結局つらいのは私だけ。
もう面倒くさい。」というなげやりな状態でした。どうして私ばかり・・・。
すべてが 嫌で嫌で仕方がありません。そしてその矛先が娘だった為に親子関係は悪く
なる一方でした。その結果、戦う親子と化していました。身体が心配なものの、娘の
行動に一々カナキリ声をあげて、あげく手をもあげている自分がいました。娘のお尻、
頬を赤く腫れ上がるほどたたき、自己嫌悪に陥る日。元気になればなったで他の子と
比べてしまい、どうしてできないの?と精神的に子どもを追い込み、泣き寝入りをする娘。
このままでは娘が、私が、ダメになってしまう・・・。
やっとの想いでSTEPへの参加となりました。

 受講中、「さぁ皆さん自分の子どもの自慢大会。思いっきり親バカちゃんして下さ
い。」mihoリーダーがそう言われた時、私は絶句してしまいました。娘の自慢なん
て・・・。そういえば私、娘をほめたことがない。だってほめる所なんて・・・。涙
がボロボロ出てきて止まらない状態でした。こんな大勢の人の前で泣くなんて・・・。

止めたくても止まりません。自分で自分がわからないくらいビックリしました。
と同時に私も母親にほめられた事がない事に気付き、娘が問題なのではなくて、自分
の問題だったのかと気付かされたのもその時でした。そしてその後のSTEPで「問
題を作りやすい体質(感情)にしない様に!!」とのお話があり、目からウロコでした。

 そして風のワークへとつながっていきました。回を重ねるごとに自分の感情がおさ
えきれなくなり、泣いた者勝ちの風のワークで、人前で泣くことが恥ずかしかっ
た私は気持ちいい!!と思える程になりました。受講中にガイアシンフォニー第三番
を皆で鑑賞し、感動・感激しあえた事、フィナーレで思いっきり泣きじゃくったこと、

大声で歌い未来完了形で目標を叫んだ事、そして少しだけ自分のことが好きにな
れたこと、娘をいとおしく思えるようになった事、苦しくて、つらい話を話せる仲間
が出来た事、私にとってこの先忘れられない出来事がこんなにたくさんありました。
そして何より娘の心臓病までも完治したことでした。(風のワークのフィナーレ前です。)


 まだまだ解決されない事もあれば、この先いろいろな事が起こり続けると思います
が、不完全な自分を認めて(STEPのこの言葉、大好きです。)自分なりのペースで少
しずつ前へ進めたらいいなぁと思います。STEPと風を受講した皆さまに出逢えて本当
によかった。嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。