STEPを受ける1年と少し前に我が子を「自閉症」と診断されました。
少し個性の強い子だとは思っていましたが、そんな風に思ったことは
全然なかったので、目の前が真っ暗になり声がでませんでした。

確かに他の子どもと比べると難しいところは多く、とても手のかかる子でした。
でもおかしいと疑うことよりも、かわいいという気持ちが強かったです。
言葉など全体的な発達が遅いということも、主人がそうだったこともあって、
個人差だろうとのんびり構えていました。
しかし、診断を受けてからは自分のそうした姿勢を否定された気がして、
全てに自信がなくなりました。

診断されてから、何カ月かごとに知能検査をしました。
睡眠薬を飲ませて寝かせ、脳波を測定しました。意識が失われていく
恐怖に泣く子どもの姿、頭にたくさんのコードがつながれて
眠っている姿を見て、胸がつまり涙が出てきました。

STEP
の第一日目の自己紹介で、今まで人に話せなかったことを告白しました。
今まで張りつめていた糸が切れたように涙が出てきました。
まわりの方は驚かれたでしょうが、私は気持ちが少し楽になりました。
STEP
の回を重ねるごとに目からうろこが落ちる思いで、息子が障害を
持っていることを嘆く前に、私に反省すべき点がたくさんありました。

のんびりタイプの子どものペースを待てなかったことや、かわいくて
思いから何でもやってあげたことは、結局、彼の成長を奪っていたことを
知りました。

風のワークでは、自分自身がかわいそうと同情されたり、私の責任と
思われることが怖かったり、嫌だったということ、そして、子どもを
変だと思われたり、見られたりすることが一番つらいという
自分の感情に気がつきました。

miho
さんの誘導のもと、だんだんと自分が解放され、癒されていくのを
感じました。「問題」というのは、自分で大きくも小さくも
できるものなんですね。

STEP
と風のワークを受講して、参加者同士からもたくさんの勇気を
頂きました。片意地を張って生きていると、何か問題にぶつかった時、
八方塞がりになるんだと痛感しました。
結局、一人では生きていけない、たくさんの人に助けられて生きていて、
それは迷惑をかけているのではないんだと実感しました。

これからは何かあっても、感情を誤魔化したり目をそむけたりせず、
ちゃんと正面から受け止めようと勇気がでました。
大きな問題が起こったら、それは人生のチャレンジとして、
その時に大いに悩もうと思います。
今までとさほど変わらない毎日なのに、覗くファインダーを変えると、
こんなにも輝くものかと驚きつつ、生きている幸せを感じています。