あれから3年がたちました。


涙が止まらなかったあの朝の事は
今もはっきり憶えていて
鮮明すぎて苦しくなります。




お通夜で
もうたくさん泣いたから、と
力なく笑う顔は
私の胸をぎゅっと締め付けました。



それまでのたくさんの涙を知っている。



話しながら泣くから
聞きながら泣いてた。



悲しい気持ちが伝わって
私はもっと悲しくなった。



もっと何かできたんじゃないか。
もっと寄り添えたんじゃないか。
ただ隣にいるだけでもよかったんじゃないか。

どれだけやっていたとしても、この先もずっと、もっとできたはずって思うんだろうね。


数ヶ月間、泣いてばかりいたなぁ。
毎日連絡し合って。
まだまだ先だと思いながら
そんな日はこないって願いながら
毎日毎日不安だった。


深夜、タクシーに乗り込んで
病院へ向かう君に
涙が溢れて止まらない君に
もうまるで
叫んでいるみたいに話す君に
何を言ってあげられる?
大丈夫だよって言いながら泣いている私は
説得力がまったくなかったかもね。
あんな声、はじめて聞いた。
私たちはずっと泣き続けた。



あの夏の花火は
ひとつも見なかった。
思い出しちゃうから。
思い出してつらくなっちゃうから。



今日は私の分のお線香もあげてくれるそうです。



ありがとう。



今日は雨。
天国は晴れてるかな?



優しい友へ。
美しいお母様へ。