その1からの続きです。



最初、プロジェクトに参加しようと思ったのは、
「人の役に立ちたいけれど、何をしていいのか見えてこない」
という理由でした。

看護師も人の役に立つ、という点では成り立ちますが、医療そのものに矛盾を感じていた私には、戻りたい世界ではありませんでした。
これも、よく突き詰めてみれば、「薬」を使うことの矛盾点、それに納得できない自分、それに加担する自分、が許せなかったのであって、看護自体、コミュニケーション自体は嫌だったわけではありません。
むしろ、患者さんとのコミュニケーションは心地良いものでした。
ホメオスタシスは、ここを突いてきた、というわけですね。

プロジェクトに参加した後も、なかなかやりたいことが見えてこなくて、焦っていました。
自分が出来ることで、人に貢献できることは何だろう、と探し続け、探し当てたのは「シンギングボウル」と「レイキ」を合わせたヒーリングでした。

シンギングボウルヒーリングは、ヒーラーとして活動していいですよ、という修了証をいただいていたのに、身内のみに活用するだけで終わっていました。

レイキはセカンドまでアチューンメントを終えていました。
検査を受ける(胃カメラ、大腸カメラ等)患者さんが、出来るだけ楽に受けていただけるようにと考え、自分に出来ることは、と探し当てたのがレイキで、患者さんには特にお伝えする事無く、不安の強い方などにレイキを流していました。
内視鏡検査には17年ほど関わり、レイキを使ったのは最後の2年ほどでしたが、レイキを流した患者さんは、比較的楽に受けていただいたんじゃないかと感じています。
(これも自分の感覚でしかありませんが……)

シンギングボウルとレイキを組み合わせてヒーリング(別々になさる方はいらっしゃるようですが)する方は、今のところ検索に出てこないので(少なくともウェブサイトはないようです)これを自分の軸にしようと思い、そのブログを立ち上げたのです。

レイキは少なくともサードまでアチューンメントを受けたい、と思っていました。
ヒーラーとして活動するならなおのこと。

その時、たまたま「アタル兄さん」を知りました。
何故知ったのか……
アタル兄さんのブログ記事がまだ書かれておらず、立ち上げたばかりらしい時に、このブログに読者登録をしてくださったんです。
何故なのかは分かりません。
でぶじさんがお手伝いされていらっしゃるようですし、プロジェクトの講師さんでもありますので、コンサル生に「読みなさい」ということで、読者登録という形で足跡を残されたのかもしれません。
(もしくは、たまたまですね……)

私がアタル兄さんのブログを初めて読んだのは、アタル兄さんのライティングセミナーを受ける前日でした。
もうすでにいくつか記事がアップされていましたが、それだけでも何か違う、凄い人だと分かり、勿論セミナーもその情報量に潰れそうなほど濃いものでした。

アタル兄さんのブログにある日、奥様の「天音美保さん」のことが書かれていました。
天音さんはヒーラーで、アタル兄さんが「すごい能力の持ち主」と書くほどの方。

天音さんのブログにお邪魔し、記事を読ませていただきました。
ものすごく自分軸のしっかりした、きちんとした理念の元に施術をされており、「治療家(ヒーラー)」と書かれておりました。

「治療家」という言葉にとても惹かれるものを感じ、レイキのアチューンメントも行っていらっしゃるということで、受けるなら天音さんから、と考えていました。

先日、天音さんのブログで「ヒーリングマスターコース」の募集がかかっており、これは、ただのヒーリングの基礎だけではなく、自分自身を見つめなおすことにもなると書かれてありました。
ヒーリングの手技だけを教えてくれる所は沢山ありますが、自分と向き合わされる機会はなかなかありません。
(詳しくは、天音さんのブログから募集のPDFを読んでいただけると分かります)
これを是非とも受講したい、と思い、年内には間に合いませんでしたが、1月のコースに申し込むことが出来ました。
天音さんからは、ヒーリングマスターコースを受けた上で、レイキのサードをどうするか考えた方が良いですよ、とアドバイスをしていただきました。

天音さんのブログを読むほどに、「治療家」という天音さんのスタイルが自分の目指したい姿ではないか、という想いが強くなってきました。

「凄い人だから傾倒している」
という状態ではありません。
盲信的にというわけではないのです。

「治療家」が、言葉として私に引っ掛かった理由。

それが、医療の世界で矛盾を感じた部分とリンクしてきます。

最終的に、看護師を辞めたい、医療の現場から離れたいと思わせたきっかけは、ある患者さんでした。
Rさんという女性の方でしたが、当時私が勤めていた個人医院で肝臓癌が見つかり、総合病院へ紹介になりました。
癌が見つかったのは12月28日。
翌日に総合病院を受診していただきました。
結果、もう手術は出来ない状態まで進行しており、抗癌剤と放射線治療を行うことになった、と29日にご本人が報告しに来院してくださいました。

翌月の6日、年末年始のお休みが明けて最初の日、彼女の母親が来院されました。
1月4日に最初の抗癌剤治療が始まり、その日に容態が急変。
5日に亡くなったというのです。

ほんの10日前までは、ご自分で歩いていたのです。
持続した腹痛はあったものの、ご飯も食べられている、とお話しされていました。

そうではないかも、と思う選択肢などありません。
抗癌剤が、彼女の命を縮めたのです。

今までの経験上、抗癌剤治療で延命できた、という方も勿論いらっしゃいます。

ですが、20年以上の看護師経験の中で、抗癌剤で明らかに体力を奪われていった方を、少なくない数見てきました。

抗癌剤に限った事ではなく、普段処方される薬の中にも、全てに少なからず副作用があります。
ある症状を改善するために飲んだ薬に副作用があるので、その副作用のためにまた別の薬を飲む……
こんなことも沢山見てきました。

薬って何なんだ、と。

知りたいと思ったわけではないですが、「薬ビジネス」の裏側も知っています。

医療業界に於いて、薬から離れることは出来ません。
ですので、私は離れたかった。
注射、点滴、処置、薬の説明……全てに加担したくなかった。



その3に続きます。



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