気になる記事がありました。
yahoo!ニュースで項目にのっていたので、目にした方もいるかな?

こちら→場面緘黙(ばめんかんもく)の記事。

実は私も幼稚園に通っていた三年間、場面緘黙でした。

入園当時は幼稚園で全く声が出せませんでした。
はじめは、緊張してるのかな?とか恥ずかしがり屋、引っ込み思案だねと思われていたようですが、
話さない状態がずーっと続きました。
お歌の練習も口パク。
意思表示は頷いたり、身振り手振りのみ。
でも、笑顔にはなるし、お友達とも仲良くしていました。

途中から、仲良しの子や先生には耳元で、
内緒話のようなヒソヒソ声では話せるようになりました。

でも、ちゃんとした声は発しなかったから、「しゃべらないミカちゃん」という設定になっていきました。
だから、余計に、どんどん声を出せなくなっていったというのもある気がしています。
声を出して「ミカちゃんがしゃべった!」と周りから注目されそうで、嫌でした。

結局、私は三年間、幼稚園で一度も声を発しませんでした。

場面緘黙はあまり知られていない症状のようなので、この機会に知ってもらって理解が広まればいいなという思いで私の体験を記しています。

人によって色々な症例はあるようですが
私の場合は、
話したいことや伝えたいことはあるけど声が出せなかったんです。
顔もこわばったりせず、笑顔でした。
いじめられてもいません。

声を出せないのは、幼稚園の敷地内だけ。
親のお迎えで幼稚園の敷地から離れると
途端に喋り出していました。

幼かったので、当時はこうして分析など出来ていませんが、今思うとおそらく幼稚園入園の緊張や不安、戸惑い、警戒心などがそうさせていたのかなと。

小学校に入ると症状は出ず、普通の会話ができました。
でも、ある日、お友達に「くにちゃんって幼稚園の時に無言だったんでしょ?」と聞かれたことがあって。
それがすごく嫌な気持ちになったのははっきりと覚えています。
やっぱり、小学校にあがってもまだ、気持ちの面では何かしこりが残っていたのかもしれません。

周りの大人は、どうやったら私が声を出すのか色々と考えたり気を遣ってくれていたようですが、そっとしておいてもらうのが一番です。

もし周りに場面緘黙かな?と思う方がいたら
ぜひそっとしておいてあげて下さい。

話さなくても伝えたいことはあるから、
気持ちでやりとりをして欲しいなと思います。
話さないからコミニュケーションを取れないわけではないのです。

私は今はこうして、人前で話す仕事をしているように
治るパターンもあります。
だけど、場面緘黙の気持ちもわかるから、
早く治ればいいと思うわけではないのも事実です。

それぞれの人にとって、一番心地よいコミニュケーションの取り方でいいと思いますニコニコ

ここまで読んで少しでも、何かを考えてくれた方、感謝します。