元亀三年(1573)の年末、武田信玄率いる武田軍が、遠江(とおとうみ:静岡県西部)の浜松城近くを進軍。徳川家康は居城を素通りされた事に逆上し、追撃しますが、完璧な布陣で武田軍が迎え撃ちます。世にいう三方ヶ原の戦いです。

 

 

結果、徳川軍は惨敗。ちりじりになり、浜松城に逃げ帰りましたが、武田軍の一部隊も浜松城に攻め込んで来ます。

 

 

このまま武田軍に攻め込まれれば浜松城は落城…その時、浜松城に帰って来ていた酒井忠次は奇策を案じました。

 

 

 

 

なんと城門を全て開け、自らは櫓台の上で太鼓を打ち続けたのです。これが世にいう空城の計(くうじょうのけい)で、古代中国の三国志に出てきた作戦でもあります。

 

天才軍師の諸葛孔明(しょかつこうめい)が城を守っていた時のこと。数十倍の敵軍が城を包囲しました。

 

そのまま攻め込まれれば城は落ちます。しかし諸葛孔明は城門を全て開け放ち、自らは城門の上に登り琴をひき続けたのです。

 

敵軍の大将も兵法に明るく、いかにも攻め込んで下さい的な状態に『あいつら怪しい…』と警戒し、軍を引きました。これと同じことを酒井忠次がやってのけ(この時は琴ではなく太鼓)武田軍を退けたのです。

 

これは後世の創作ともいわれていますが、酒井忠次が懸命に浜松城を守ったのは事実のようです。この逸話を酒井の太鼓といいます。

 

 

 

その酒井の太鼓の逸話を石像にしたものが、愛知県岡崎市の名鉄・東岡崎駅近くに建ってます。徳川家康の生誕地・岡崎城に行くときにセットにできる観光名所ですね。

 

>>酒井の太鼓の石像の場所

 

 

 

 

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