名古屋市中村区の秀吉清正記念館の特別陳列・桶狭間の戦い展に行って来ました。これは永禄三年(1560)に起こった桶狭間の戦いに特化した特別展示です。桶狭間の戦いは大河ドラマ・どうする家康でも最初に取り上げられた合戦なので、注目している人も多いと思います。
写真撮影できるのだ!
秀吉清正記念館はフラッシュ撮影でなく、個人的な撮影であれば写真を撮ることができます。もちろん撮影禁止のところもあるのでそこはダメですけどね。さて、今回の企画展も個人的には大満足!では何がそんなに良かったのか?ポイントを3つほどアップしてみます。
(1)木像と位牌
今回は名古屋市緑区長福寺に奉納されている今川義元と松井宗信の木像と位牌の展示があります(これは撮影禁止)。長福寺でもイベントの時しか拝観できず、また祭壇の上にあるのでかなり遠目で見ることしかできないのですが、今回の展示では間近で見ることができます。
(2)あの絵図
名古屋市蓬左文庫所蔵の古地図の本物を展示してあります。大高城、鳴海城、桶狭間合戦の時の諸城図など。実物で見るとかなり大きいです。個人的には江戸時代初期の丹下砦の縄張り図(古地図)が出てたのが驚きでした。始めて見ました。
また織田軍が作った馬出の遺構など、滋賀大学の中井均先生が指摘しているポイントがハッキリと分かる大きな古地図です。
(3)いろんな文献、資料
桶狭間の戦いを記載している文献や資料を分かりやすく展示しています。
- 信長公記
- 三河物語
- 甫庵信長記
- 家忠日記増補追加
- 武徳編年集成
など、どの資料にどの様に書いてあるかをピックアップしています。また個人的に要チェックと思ったのは長福寺蔵の古戦場打死人別という資料で、桶狭間の戦いで亡くなった人の人数を記録したものです。この中に織田方の戦死者に近江の六角氏の兵の人数が記載されており、六角氏から織田へ援軍が送られていたことが分かってます。
★これも要チェック!★
今回の特別展示の展示目録が無料配布されています。これを持ち帰れば、いちいちメモ取らなくて済むくらいにまとめてあるので、そのまま資料になるのです。これは欲しい1冊です。私の感想ですが、織田信長と今川義元が戦った桶狭間の戦いに興味がある人は必ず見ておきたいくらいに重要な特別展示だと思いました。
その理由は貴重な絵図や文献が分かりやすく展示されているからです。また秀吉清正記念館がある中村公園は豊臣秀吉、加藤清正の生誕地といわれている場所で、銅像や記念碑もあるので展示と合わせて楽しむことができます。
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