私は、年に一度程度の頻度で脱ステやアトピーについての考えをまとめているんですが、また今回もまとめてみました。


ブログでお付き合いのある、私よりも脱プロ歴の長い方から、年数が経ってから考えが変わったり分かって来る事があると聞いていましたが、実際その通りだと思いました。


脱ステ・脱プロ当初とは考えが変わった為、最近のブログで所々で言ってきた内容でもありますが、改めてまとめます。


※あくまでも、私が行った佐藤先生の脱ステをベースにしたと仮定して、私自身が感じた事なので、他の方法で脱ステした方や、当然ですが、私と体質、生活、諸々が違う方は当てはまらないと思います。





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私は、脱ステとアトピー対策は別物と捉えています。

そして、人によるかと思いますが、脱ステをするなら「脱ステ・脱プロ・脱保湿」だけではなく、「ステ依存から抜けた後の内臓機能向上」「アトピー対策」が必要かと思います。






脱ステの対策だけで、アトピー含む全ての肌荒れが解決する訳ではなく、実際に脱ステしてみない事には分からないのが難しいところです。






一般的には、「脱ステして薬が抜けても、元のアトピーに戻るだけなので、皮膚炎が残ればアトピー対策が必要」と言われています。






そして、以下もよく言われている事かと思います。

「薬が抜けるのは、年齢やステ歴によって違う。」

「脱ステ後にも大きな悪化があるのは、薬が残っていて第二のリバウンド、または、酸化コレステロールが毒素となって出ている、またはそれが元のアトピーだ。」

私も脱ステ1年半くらいまでは、そう思ってました。






でも、それ以降は考えが変わりました。

と言うのも、私は脱ステ1年半くらいで、一旦綺麗になり化粧をして好きな物を食べ、健康に普通の生活をしていましたが、その後、今回合わせて2度、最初のリバウンド級の状態になってます。






リバウンド級と言っても、回復速度や回復時の症状を見る限り、最初の薬が抜ける時の離脱症状ではない。

つまり、薬は抜けている。

また、一度回復してしまえば、ちょっとの食事、生活の変化では左右しない安定した状態に戻る。

そうなると、外見もあまりアトピーと分からない状態になる。

酸化コレステロールという概念も肌を見る限り「出せば治る」という類のものでもない為、個人的には信じていません。






どうして、リバウンドと同等の状態になったかというきっかけを考えると、私の場合は、いつも腸の不調から始まり、水分代謝異常、発汗排尿異常が原因だったように思います。






そして、そこから肌が真っ赤に腫れてきて感染に至ると、リバウンド級の状態になり長引く。

今回の感染は、ssssという病名でしたが、これは、まだ免疫の整っていない乳幼児や、お年寄りが、まれに罹るようなものらしい。






その為もちろん、この症状を元のアトピーとは思ってません。

元々、成人するまでは、肘、膝にプツプツ血が出たり、背中がカサカサしたり、たまに顔に小さなプツプツが出来たり、毛細血管が浮いて頬っぺたが赤くなるタイプのアトピーで、感染や汁が出る事には縁の無い症状でした。






極度に免疫が落ちて、不安定になる原因と言えば、30年使ったステロイドと途中から併用して15年程度使ったプロトピックしか考えられません。






付き合いのある脱ステ仲間を見る限り、最初のリバウンドが治まってから、何度か悪化を繰り返している人は、薬の使用年数や使用頻度が高い人が多いです。

20年、30年と幼少期から使っていた人や、毎日広範囲に薬を塗るのが日課になっていた人…。

それと、プロトピック使用者については、ステロイドより短期間の使用歴でも、不定期・不可解な悪化が起こる事が多いように感じています。






成人してから2~3年の短期間、ステロイドのみ使用した人は、回復速度の差こそあれ、順調に年数に比例して改善している人が多く、10年以上使ったという人でも、年に数回不調な季節だけ使っていた人も同様です。






年齢が関係すると言われてますが、50代の脱ステ同期の方は、ステロイドのみの短期使用だった為か、今は綺麗になっているようです。

その方は、元がモチモチの色白肌の方で、大きな瘡蓋が剥がれるとシワシワやゴワついた肌にはならずスベスベな肌が現れていて、そこが私の経過との大きな違いでした。






これらの事より、私は、薬の使用期間が長い場合や使用頻度が高い場合は、脱ステが終わってから、体全体が虚弱で細胞から不安定な時期として一拍あり、その後にようやく元のアトピーに戻るのではないかと思うようになりました。






脱ステから1年程度で薬自体は抜けるというように言われていますが、その後、綺麗な状態と、所謂「昔ながらの単純なアトピー」の状態を行ったり来たりするなら、めでたく元のアトピーに戻ったという事かと思います。






ですが、そうならず、数年経っても、綺麗な状態から短期間でリバウンドと同等になったり、頻繁に感染したり耐性菌が付いたりというのは、私にとって、単純なアトピー体質とは、とても考えられません。

それは、ステロイドの使用年数によって、またはプロトピック使用有無によって、内臓が極端に弱ったり、自律神経やホルモン異常が起こった結果ではないかと思っています。






元のアトピーに戻ったのであれば、そこからは、その人に合ったアトピー対策、皮膚表面に対する対処療法、痒み対策が必要だと思います。






ですが、内臓が弱っている場合は、対処療法だけをしても、体内の状態が不安定な為、体調も不定期に変わり、効果は分からないと思います。

その前に、根本的な部分から、自分の不調箇所を探して、そこを正す事が必要だと考えています。






念の為ですが、上記の考えは、佐藤先生の考えとは少し違うと思います。


4年経過した、私の個人的な考えが含まれています。








佐藤先生やアトピックの考えは、「脱ステが終わると元のアトピーが無ければ(完治していれば)皮膚症状は無くなる。元のアトピーが残っていれば、アトピー対策が必要。それは人による。脱ステから長期間経って酷くなるなら元のアトピーか、何か原因となる事を行った結果で、元のアトピーならアトピー対策が必要。」という事でした。






この考えを元に判断したなら、私の5年目にしてssss感染と悪化も、元のアトピー体質によるものと分類されるかと思います。






そして、佐藤先生の治療の、「必要なアトピー対策」とは、基本的には脱ステと同様です。

私は、ステロイドやプロトピックで衰えた腸(免疫機能)やその他臓器が回復してから、元のアトピーが顔を出すと考えている為、佐藤先生の対策プラス、食事により胃腸を整えたり、心肺機能向上の為の運動だけではなく、発汗により自律神経や全身のバランスを整えたりという事が必要ではないかと考えています。






以下、参考までに佐藤先生の脱ステ、アトピー対策と、私の経験上追加した対策です。

一目で分かりやすいように、かなり端折ってます。






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【佐藤先生の脱ステ】
成人の場合・アトピー対策も同様



・ステロイド、プロトピックを塗らない。
・保湿しない。
・長時間入浴しない(5分や10分等短時間はOK)。
・温泉は保湿される為禁止。
・水分制限をする(常に喉が少し渇いている状態を維持)。
・心拍数120くらいになる運動で心肺機能を上げる。
・規則正しい生活をする。
・蛋白質を多く摂る。
・何でもバランス良く食べる。
・ストレスを溜めない。



※その他


・ダニ埃対策は不要。
(対策せずに改善する事、改善すれば埃等に影響されない事より)
・食物アレルギーはアナフィラキシー以外関係なし。
(検査結果は関係ない)
・化学物質は関係なし。
・自律神経異常は、年数がかかるが放置して自然治癒。
・基本的に、脱保湿と水分制限は一生必要。
・運動は発汗目的ではない。




【私が薬の長期使用者に必要だと思う対策】
3年目以降自己判断で追加した内容



・胃腸を整える。
(免疫機能回復の為、体質・体調に合った食事制限。私は、糖分、乳製品を制限。)
・発汗促進
(自律神経を正す為、岩盤浴、半身浴等)
・普段から呼吸を深く、運動時に息を止めない。
(佐藤先生の言う軽いジョギング等多少息切れするような運動でも、呼吸が深くなる)
・添加物除去
・化学物質除去(体質に応じ)



※その他特記事項


・私は、不調期以外は、水分制限不要でお酒による悪化も無し。
・人によって、脱ステ後は、保湿をして改善しているようだ。
・私の場合、好調期は温泉で肌が潤い、不調ぎみの時は逆に落屑やガサつきが増す。
・温泉は、脱ステ初期は皮膚が脆くなり新しい皮膚が出来にくくなる場合があるので注意が必要。
・皮膚が安定し自立神経異常や発汗異常があるなら、体調を整えるのに有効。




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これが、年々少しずつ変わってきた、私の「脱ステとアトピーに対する考え」です。



冒頭でも言いましたが、これは、あくまでも私個人の考えですし、全ての方がこれに当てはまるとは考えていません。



自分自身の備忘録でもありますので、皆さんの考えや症状と異なる部分がある場合については、ご了承下さい。
また、質問をいただいた場合も私には一切お答え出来ない為、信用の出来るお医者さん等にご相談下さい。