いっとき、
としくん、よしくんのケンカが絶えなくて、
主にケンカの原因が、よしくんの兄に対するジェラシーだったこともあり、“ ビー玉貯金 ” を始めてみる。
“ ビー玉貯金 ” とは、よしくんが、家の手伝いをしてくれたり、相手を思いやる言動があったりしたとき、
「ありがとう」とか
「うれしいよ」とか
「すてきだね」とかいう気持ちを
言葉だけでなく、ビー玉でも表し、ペットボトルに入れて貯めていくこと。
保育園ではそこそこの存在感を発揮できても、家では体力も技術も体格も兄には敵わない。
4歳児なりに抱える鬱屈した思い…。
兄はそんな弟の思いはつゆ知らず、弟から挑発されたり、理不尽な暴力や口撃を受ければ、やり返す。
そんなこんなで、落ちる親のカミナリ…^_^;。
トラブルが起きれば、親の目はつい子どものマイナス面に向いてしまいがち。
小言も年齢が増すに連れて増えていく。
ある日、ちょっとしたことで注意され、
「もう! 毎日、毎日、よしくんのことばっかり怒って!!!」と爆発したよしくん。
そんなよしくんにとって、ビー玉が貯まっていくのを見るのは、とても嬉しいものらしく、
自分でできそうなことを見つけると、積極的に手伝ってくれるように (^^)。
ビー玉貯金は、親が子どものプラス面に目を向けるきっかけにもなるし、
子ども自身も自分の良かったところや、喜んでもらえたことを思い出せるのがいいところ。
まさに、いいこと尽くし~!
と思っていたら…!!!
だんだんビー玉が貯まってきたとき、
「よしくん、ビー玉貯金、貯まってきたねえ、いっぱい貯まったら、何がもらえるのかな? 楽しみだねえ」と、としくん。
えっ!?
えええっっ!?
(°_°)
しまった!!!
貯まった時のことまで考えてなかった!
ご褒美やもので釣るつもりは全くなかったのに、
この後の展開によっては、見返りやメリットを期待して、お手伝いなどをする子になってしまう~!!!
と焦る。狼狽える。
としくんが「もらえるもの」と言っていたのは、「がんばったで賞」などの賞状をイメージしていたことが後で判明したものの、
もう、その言葉を聞いてからのよしくんは、何がもらえるのか期待に胸を膨らまし、
「お母さん、嬉しかった? はい! じゃあビー玉入れてくださーい!」
「これしたら、ビー玉ふたつね!」
などと、おねだりするように…>_<。
こんなことがしたかったわけじゃなーい!
と心の中で思いつつも、積極的に洗濯物をたたんだり、しまったり、掃除機をかけたりしてくれるものだから、
「助かったよ」「ありがとうね」などと、よしくんに言いながら、ビー玉をペットボトルに入れる。
そして貯まっていくビー玉をニコニコ見つめるよしくんとは裏腹に、
私は、貯まったらどうしよう…どうすればいいのだろうか…と、ビー玉の入ったペットボトルを見つめながら心の中でため息…(笑)。
そして今日、
保育園にお迎えに行った時、いつも笑顔で出迎えてくれる保育士の先生に思わず相談してみると、
「いっぱい貯まったら、よしくんが一番喜ぶことを一緒にするのはどうでしょう?
お母さんとたっぷり遊ぶとか、デートするとか、きっと喜びますよ~」
私の悩みに対し、笑顔で返してくれたステキな回答!
そうだ、そうだ。
ありがとう、うれしい、大好き! の気持ちは、モノではなく、そんな楽しいイベントを企画して、一緒に楽しむことで伝えよう。
なんだか肩の荷が下りたような不思議な感覚。
よしくん、
ビー玉が貯まるの楽しみだね (^^)。