こんにちは!ミモザです。
30年前近く前、まだ私が赤ちゃんを産んだばかりの頃、
当時、フラワーアレンジメントとテーブルコーディネートを習っていた
福田悦子先生から、吉岡先生がお造りになったという
東大寺修二会でお供えされた、
和紙で出来た椿を見せて頂きました。
和紙を一枚一枚染めて、練行衆と呼ばれるお坊さんが
花びら一枚ずつ木でできた花芯に糊で貼り付けた
素朴な紙のお花。
その美しさとかわいらしさと先生のお話に感激しました。。。
その後、吉岡先生のお話を伺う機会があったのですが
乳飲み子を抱えた私は京都まで行くことができず、断念。
とても残念だった記憶があります。
その吉岡先生の回顧展ということでとても楽しみに伺いました。
思い出の椿は展示の一番初めにあり、再会できました。
吉岡先生は、古典や正倉院の御物や貴重な古裂を熱心に研究され
当時の材料と技法にできるだけ忠実に復元。
そうやって復元された生地を使って
神社仏閣の行事の衣装や道具を作られました。
源氏物語に出てくる女性たちの着ていた衣装の復元も試みられています。
文字で読んで頭の中でなんとなく想像していたものが
目の前に立ち現れると
本当に紫の上や明石の上、明石の姫君・・・はこんな方だったんだろうなあと
現実の女人のように思われました。
古典を勉強していた私にとっては
夢のような展示でした(*^^*)
4月11日まで開催されています。
細見美術館は建物自体もおもしろいです。
ぜひどうぞ!