無原則な中共に遠慮・迎合するな! | 岐路に立つ日本を考える

岐路に立つ日本を考える

 私は日本を世界に誇ることのできる素晴らしい国だと思っていますが、残念ながらこの思いはまだ多くの国民の共通の考えとはなっていないようです。
 日本の抱えている問題について自分なりの見解を表明しながら、この思いを広げていきたいと思っています。


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 本日(9月3日)開催された「抗日戦争勝利70年記念式典」において、習近平国家主席は「日本の軍国主義の侵略者は極めて残虐で、この世のものと思えぬほどの悲惨な手段で中国人民を扱い、大量虐殺をもって、屈服させようとたくらんだ」と述べました。今回の記念式典は「特定の国を標的にしたものではない」と中共は一貫して主張してきたはずですが、明確に日本を標的とした式典になったことは明らかです。
http://www.sankei.com/world/print/150903/wor1509030005-c.html

 さらに中共は、推定30万人が死亡したダルフール紛争を巡る戦争犯罪などの容疑に問われて国際刑事裁判所から逮捕状が出ているスーダンのバシル大統領をこの記念式典に平然と招待した上で、習近平国家主席自らがバシル大統領との個別会談まで行いました。これに対して米国務省のトナー副報道官は「中国は国際社会の懸念を重く受け止めるべきだ」と牽制しましたが、中国外務省は「中国は同裁判所の設立条約(ローマ規程)の締約国ではない」として、全く問題視する姿勢を見せませんでした。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150902/frn1509021535008-n1.htm

 ここに見えるのは、自らの都合によってその場その場でテキトーなことを言い募り、国際的な法秩序さえ歯牙にもかけない唯我独尊な中共のあり方です。この唯我独尊な中共はネット統制強化により1万5千人を逮捕して、言論統制を強めていたことが明らかになりました。ポルノとか違法薬物のネット販売と関係した逮捕者ももちろんそれなりにはいるでしょうが、政治的な主張に対する強力な言論統制が現に行われており、メールもラインもフェイスブックも連絡手段として利用できない国家であるということを前提にして考えた場合に、この逮捕者の中に政府に遠慮ない言論を行ったために捕まった人たちがたくさんいるということは、当然に想像しなければなりません。
http://jp.reuters.com/article/2015/08/19/china-internet-idJPKCN0QO02720150819

 そもそも中共は平和愛好的な独立国だったチベットに軍事侵攻を行って力で奪い取り、1976年までに120万人ほどの虐殺(但し、中共との戦闘行為における死者や餓死者を含む)を行ったとも言われています。中共支配に対する抗議の焼身自殺を行った僧侶が100名以上いるわけですが、力による弾圧は今なお継続しています。ウィグル人に対する徹底した弾圧もよく知られており、核実験がウィグル人居住区で行われてきたために、現地の人たちの間には深刻な放射線被害が生み出されています。政治犯の臓器を生きたまま取り出し、平然と臓器移植を行う国家でもあります。とてもではないですが、人権や民族の自治を大切にしているとはとてもいえないわけです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/チベット問題
http://www.sankei.com/premium/news/150715/prm1507150001-n1.html
http://www.epochtimes.jp/jp/2009/12/html/d72072.html

 このような国が在日本大使館で開いた「抗日戦勝70年」を記念するレセプションに、共産党の穀田恵二国対委員長、公明党の山口那津男代表、民主党の赤松広隆前衆院副議長、村山富市元首相らが出席しているところに、日本の民主主義の本当の危機があります。彼らは民主主義を守る気概など初めからないのでしょう。
http://www.sankei.com/politics/news/150901/plt1509010015-n1.html

 このレセプションの挨拶において、程大使は「第二次世界大戦の東方の主戦場となった中国において、数知れぬ平和を願う兵士と一般民衆が、日本軍国主義による侵略戦争、大虐殺、無差別爆撃、生物化学兵器の攻撃と実験によって尊い命を失い、数万人もの女性が残虐に蹂躙され、たくさんの労働者が日本へ強制連行されて残酷で非人道的な扱いを受けた。これによって、人類の文明史上極めて暗黒の一ページが残された」「中国人民は強暴を恐れず、日本軍国主義の野蛮な侵略に対して英雄的な戦いを繰り広げ、大きな民族的犠牲を払い、世界反ファシズム戦争の最終的な勝利のために、重要な貢献をした。」と述べました。歴史の捏造も極まれりといわざるをえず、その場にいたのであるなら、日本人なら徹底して反論すべきだったところでしょう。
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/tpxw/t1292832.htm

さらに北京での記念式典の取材に向かおうとした産経新聞特派員に対する取材票の発行を中共は拒否しました。中共の気に入らない報道を行う産経新聞に対する露骨な嫌がらせですが、この民主主義の見地から見て極めて重大なことを、当の産経新聞以外には日本のマスコミが報道していないというのはどういうことなのでしょうか。
http://www.sankei.com/world/news/150902/wor1509020032-n1.html

 以上のような事実を日本国民が広く知るようになったら、普段おとなしい日本国民とて黙ってはいられないでしょう。それゆえにメジャーなマスコミ、特にテレビ局はこうした情報をほとんど報道していません。民主主義の前提というのは先入観によって歪められることなく、情報が国民に伝えられるというところにあるはずですが、この点が現在の日本では決定的に狂っています。こんなことがいつまでも続くわけがないということを、ネット社会の特性を利用してわからせていきたいです。皆様もご協力をお願い致します。


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