スタッフの「心にある思い」を表面化する | サロンの手書きチラシ・手作りチラシで集客する方法

スタッフの「心にある思い」を表面化する

スタッフの「心にある思い」を表面化する

 

以前私も安売りを望んでいないにも関わらず、

集客の方法がわからないために安易な考えで

安売りをして集客していた時期があります。

 

そのとき、お客さまが来店するのはうれしいのですが、

何かすっきりしないものを感じていました。

 

平常心になって、じっくり考えてみると、

まったく自分が望んでいる客層ではなかったのです。

 

はたして「自分が本当に望んでいる客層とは?

望んでいる美容の仕事とは?」と毎日考えていた時期があります。

 

そして、行き着いたその答えは、

「安売り層でもなく高級層でもなく、中流層のそれもちょっとだけ上質を望み、

美容室に気軽さと、おしゃべり、安心感、日々のストレス発散、

そしてちょっとだけ上質を望んでいる客層の集まる」

そんなサロンだったことに気がついたのです。

 

そして、その客層だけをこのチラシで集客できるようになってからは、

心の中がすっきりした気持ちで、自分の、

そしてスタッフの望んでいる客層を納得して施術している今日があります。

 

小阪裕司先生もおっしゃっています

「生き方のかたち」と「儲け方のかたち」

の違い。

 

私なりの美容室に置き換えての解釈では、安売りで集客を成功させ、

売り上げ、利益ともに増やし成功を収めているサロンの経営者がいたとして、

このお店の経営のし方が「儲け方のかたち」で、

本当にその経営者は安売りで毎日来店するそのお客さまを接客していることが

心底うれしいのであればそれが同じようにその経営者の「生き方のかたち」

 

しかし、安売りで利益を上げる「儲け方のかたち」を行っている経営者の

本来のしたかったサロンづくりは安売りではなく、

高級店であった場合には、

それがその経営者の「生き方のかたち」

 

このとき、後者では

「儲け方のかたち」と「生き方のかたち」が

違っている。

 

小阪裕司先生は「儲け方のかたち」は「生き方のかたち」

の中にあるものとおっしゃっています。

 

高級店を目指す「儲け方のかたち」は本来持っているあなたの

「生き方のかたち」の中に、はたしてあるのでしょうか?

経営者の心の想いと行動(経営)が一致しているかどうか?

一致していないと、

いずれはスタッフとお客さまとの関係がギクシャクしてくるかもしれません。

 

消費者は案外、敏感にここを察知するでしょう。

ここをしっかり踏まえて

考えてみる必要があるかもしれませんね。

 

非常時なときこそ平常心をもって慎重にことを進めなければならない。

 

それには平常心を持つことの出来る環境を

自分自身で作りだす必要があります。

それには、経営の安定が不可欠になります。

 

そこで、個人店では大きなリスクから始めるのではなく、

できるだけリスクを抑える方法を試してみる。

 

まず現在来店いただいているあなたのサロンの中流の客層に

このチラシの方法を試してみることで

リスクは最小限にとどめられるかもしれない。

 

最小限の投資で、

現在の客層を変えることなく

同じ層の新規客を増やしていく。

 

現在の客層に少しだけ上質を提案するのであれば、

そのことをこのチラシで発信したらよい。

 

あなたが心から

「高級サロン」を目指すのであれば、

それと平行して、徐々に「高級店」に移行していくことも

選択のひとつかもしれません。

 

ここで申し上げたいことは、

これから先上流層と下流層に分かれる流れは進みますが、

必ずしもどちらかの客層にしなければいけないことでは全くなく、

ましてや中流層がいなくなってしまうわけでもないこと。

 

しばらくの間は中流層の割合は、一番多く残るでしょう。

 

今までより割合は減るでしょうけれど・・・。

 

これから新中流層の求めることは

以前の中流層が満足していた内容より、

少し高いことを望むでしょう。

 

今までどおりの提案では集客できないことは考えられます。

 

しかし、お金をかけなくても

新中流層の求めている人の

「感情」に働きかけることによって

反応を得ることが出来ます。

 

この「感情」に如何にヒットさせることが出来るか

にかかってくるように思います。

 

いま巷で盛んに言われている「いやし」も見た目や、

メニュー的なことや、空間のハード面にどうしても目が行きがちですが、

私のサロンでは、このチラシによって来店くださるお客さまの多くは、

「このお店、なんか癒されるわ~」

とよく耳にします。

 

私のお店では特に癒しのメニューを多く取り揃えているわけではありませんが、

そうおっしゃるお客さまが多いことは事実。

 

原因を考えた結果、このチラシにより、

「ホッと出来そうなお店」ということを伝えている。

 

そして、なにか変わったメニューがあるわけではないけれど、

私のサロンには、子どもさんのことや、旦那さんのこと、姑さんのことなどの

おしゃべりをする目的で来ていると思われるお客さまが目立ちます。

 

中にはうたた寝されている方もお見受けいたします。

 

まさに、これがお金をかけない「癒しメニュー」ではないかと。

 

元々そのような思いはスタッフの中にあった。

 

しかし、その思いの発信の手段を知らなかったのです。

 

そう、その心の中にあったスタッフの想いは、

サロンに訪れる既存客には伝わっていますが、

まだ来店したことのない見込み客には

全く伝わっていなかったのです。

 

それをただ表面化することが

このチラシによって可能になったのです。