今日は20日ぶりに家でゆっくりしています。数ヶ月ぶりに9時過ぎに起きました 笑
今月3日から6日は東京で3日間朝から晩までセミナーだったため、普段の診療よりかなりハードで全く休めませんでしたが、刺激的な日々を過ごせました。
さて、よく歯を「あまり削らない」とうたっている歯医者の治療が、
どこが小さく削ってるのだろうか?
と思う治療はよくみかけます。
「部分的な小さい銀の詰め物がとれて中に虫歯がある場合」や、
「奥歯の噛む面や歯の間にも虫歯がある場合」は、
ほぼその日にプラスチックの白い詰め物で治療で終えてしまいます。
MIとは『ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)』の略で、歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。
現在歯科界では、2000年『国際歯科連盟』によって提唱された『M.I.』の治療法が大きく浸透してきています。出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることをコンセプトとしています。
上の写真などのように、歯の間にのみ虫歯 があるのに、虫歯がないところの健康な歯を削り型取りして治療する。これは全くMIとはいえません。
どうしてもピンポイントで削って詰めるのが難しい場合も確かにありますが、かなり少ないのではないでしょうか。
当院でこのような部分的な型取りして治療する詰め物は他の病院よりは圧倒的にすくないと自負しています。一か月に一回もないことは良くあります。
僕の感覚では、まだまだ8割以上の歯医者では、奥歯の間の虫歯はおそらく型取りをして、必要のないところを大きく削った治療をしていると思います。
患者さんは、どんな治療をされているかはなかなかわからないものです。
本当に必要最小限しか歯を削っていないのか?
本当に神経をとる必要があったのか?
では、なぜ大きく削るのか?型取りするか?
それは術者が、また術式がカンタンで楽だからです。ピンポイントに小さく削り、食べ物もはさまりにくく、プラスチックの材料で一回で治療するほうが圧倒的に難しくて手間がかかることが多いです。
「自分が受けたい治療を患者さんにも」をいつも忘れず治療してまいります。