今回は、証券会社の証券会社らしい()一面をご紹介。
そもそも証券会社は朝が早い。
支店や部署によって差はあるが、うちの課は皆7:15には席についている。
し・か・も、新聞はで読んできている。
支店で新聞広げてたら、「テメェは社長か」と怒鳴られるから。
ではそんなに早く来て何をしてるかと言うと、
支店に配信される、金融ファクシミリ新聞を読んだり、前日の欧米のマーケットをチェックしたり、朝しか捕まらない人(医者など)に電話したりである。
金融機関は9時5時だなんて、幻想。
窓口が、そして、証券取引所が開く9時より前、閉まる15時以降が勝負。
そして、8時を過ぎた頃、うちの課では朝会という名の詰め会議が行われる。
メンバーは、課長と課員。果たしてこれが会議というのかどうか…
~・~・~・~・~・~・~・
D課長:「支店の順位今何位やと思ってんねん資金導入・収益・全部負けてるやないか」
課員:「………」
D課長:「おい、M田(女性)お前はいらん向いてないんやったら辞めろ」
M田:「………すみません………」
D課長:「お前ら全員、今回の新ファンドいくらやんねんN村」
N村:「…私は…2億やります…」
K本:「私は新ファンド1億5,000とまた別の投信を1億…」
M田:「私は1億5,000…」
D課長:「バカヤロウなんでN村より先輩のK本とM田が少ないんじゃお前らアホかそうやって目標が小さいから勝てないんだよもう気持ちが負けとるわ」
~・~・~・~・~・~・~・
会社では、各課・各支店の成績がリアルタイムで管理されている為、
毎日毎日管理職が、前日までの成績をチェックしている。
そのデータを持って、課長が怒り狂い、怒鳴り散らすのが朝会である。
議論なんて全くなし。
そして、毎日毎日、その日に何をいくらやる(売る)のか、また、その週にいくらやるのかを、1人1人詰められる。
少なめに、例えば「3,000万」とか言えば、「なんでお前そこで5,000万と言わんのじゃ」
では多めに「5,000万」と言えば「お前できるんかどうやってすんねん」
他の課員が詰められてる間は、みんなうつむいている。
うつむいてたらうつむいてたで、「お前うつむいてる場合ちゃうぞ」
課長の方を見てたら見てたで、「お前なんか言いたいことあんのか」
新人である毎日だる子はまだ直接数字を詰められたことはないものの、
毎朝この様子を聞いててチビりそうだ。
そして、いつの日か自分にもこの【詰め】が訪れる日が来るかと思うと、
会社に行く足も重くなってしまう…。
しかし、↑のような詰めに毎日毎日さらされても、
ちゃんと毎日会社に来る先輩達はすごい
もはや、尊敬に値するほどの精神力
最も、こういった詰めに耐えられず、鬱やノイローゼになり、
病院から出られなくなってリタイアしていく営業マン達は数知れず…。
そして、朝会から解放されても、長ーい1日、これまたずっと詰められ続ける。
場が開くまで、また電話を繰り返す。
証券リテールは皆、毎朝これを乗り切って、その日その日生き延びれたことに感謝しながら生きていくのである。。。