フリージャーナリストの岩上安身氏が、総理の年始の演説と質問会からツイートした内容をまとめました。農業の再生=TPPって、なんだ!?TPPってナンだ!?調べなくちゃ。


ーこれから菅総理の年頭記者会見、始まる。総理の冒頭演説も含めて、30分しかやらない、短かく、限定的な会見。

冒頭、総理の演説。目指す国のあり方。3つの理念。開国元年、最小不幸社会、不条理をただす。一番目は、貿易の自由化。農業の再生。(TPP)。次の理念は、社会保障改革のための消費税増税議論。第三に日米同盟の深化は、必要だ。

続き。不条理をただすとは、たとえば、硫黄島の遺骨の収集。若者の貧困。総理の特命チームつくる。そして、不条理とは政治と金。(出た!)今年は、けじめをつける年。小沢に国会で説明つけさせる。

国会が、政策の議論より、解散求めることばかり。二点。質問、24時間前に提出するように。

小沢氏に対して。総理。小沢元代表は、国会で自ら説明すると言っている。起訴されたら、裁判に専念したらどうか。

質問。内閣改造について。総理。国会で予算を早く成立させたい。具体的な問題は熟慮したい。

総理。普天間について。できるだけ、早く結論を出したい。消費税、六月頃に答えを出したい。

TPP、できるだけ早く結論出したい、と。なんだか、おざなりな質問と、おざなりな回答のみ。

記者から、小沢に議員辞職しろ、ということか? という質問。総理。ロッキード、闇将軍、との比較、本人が出処進退を判断すべきと

上杉氏の質問。官房機密費、官房長官の会見のオープン化、について。小沢氏に約束を守れというなら、オープン化も約束を守れ、と。しかし、総理、対応を、考えると、ごにゃごにゃ、何も明言せず。

全然、私に当たる気配なし。

琉球新報、沖縄に米軍基地があることも不条理。どう負担軽減するか、という質問。いい質問。総理。不条理といい尽くせるかどうか、その一つ。基地負担を下げたい。???具体性なし。

回を重ねる事に、菅政権が何を、どうしたいか、はっきり。今日の会見で自ら三点にまとめたように、小沢排除、消費税増税、日米同盟の深化という名の一層の米国の属国化。これだけ。そして、この3つは関連しあっている。小沢排除なくして、増税と属国化は進められない、ということ。

菅総理は、小沢氏に、国会に出て説明すると言った約束を守れ、とたびたび、言う。しかし、菅総理自身は、総選挙時の国民との約束をことごとく守らず、反故にし、会見のオープン化も、官房機密費問題も、言ったことを実行せず、沖縄の基地負担軽減も約束を守っていない。

菅総理は、ロッキード事件を持ち出して、小沢氏を非難するという不条理なレトリックを用いるが、同事件は、田中角栄元首相の事件で、小沢氏は関与していない。無関係な過去の事件を持ち出し、無関係な人物の悪印象を国民に刷り込む。これが、一国の首相たるものが、することか。

そして、これほどまでに没論理的な言葉を、首相がつらつら口にしているのに、記者クラブの記者たちは、驚きも怒りも違和感も疑念も差し挟まず、予定調和な質問を口にする。この首相の存在、そしてこの記者たちとのやりとりこそ、不条理そのものである。 ー



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