〜Skatalowsセカンドアルバムリリースに寄せて〜
三宅洋平(犬式/DJ MKY)
犬式ギターの星太郎が拠点としている長野で制作した自身のバンドSkatalowsのセカンドアルバム。ジャマイカのスカバンドのパイオニアSkatalitesを連想させるバンド名の通り、オーセンティックなジャマイカンサウンドを長野の空気をふんだんに織り込んで演奏している。当然ギタリストがバンマスなので、前に出たり引っ込んだりしつつ、ギターが軸になっている。アールチナスミス、アーネストラングリンが三根星太郎を通して出てきてる感じ。
シーズンの白馬のスキー場の国際色豊かな繁華街のバーで演奏して稼ぐミュージシャンシップ。盛り場で、多種多様な人々を理屈抜きで楽しませて踊らせる、本質的な音楽の存在理由が成立した日々。より人々が進化した形で、またそうした日々がコロナ狂騒を越えてやってきますように。
本日、三宅商店でも販売開始
https://miyakestore.com/?pid=156754913
〜DJ光『がらむまさら』リリースに寄せて〜
三宅洋平(犬式/DJ MKY)
さて、そんな日本中見渡しても希有なフリーフォームスタイルで名を馳せるDJ 光であるが、列島を飛び回るDJ活動以外のウイークデイは那覇市内の居酒屋『まさら』の駐車場に屋台スタイルの居酒屋『ガラム』を営んでいる。那覇に暮らしてた頃は、徒歩5分でいつでも顔を出せるガラムでCDラジカセで鳴る光くんの選曲を肴に 、終わらない1杯目を嗜むのが最高に贅沢な時間だった。1杯目が終わらないのは、コップから目を離すと量が元に戻っている光マジックが働くが故で、どれだけ呑んだかが全く分からなくなる。ぶっきらぼうで究極のマイペースだが、実は面倒見のいい兄貴で、もう17、8年も前からあっち行ったりこっち行ったりする俺の人生をそれなりの距離から見続けてくれている。曰く「洋平はミスタードラマチック」。上げでも下げでもないBPM120の人物評価。
岡山の山間地へ越してから毎年1度はDJ光を呼んで『HIKARIPPA』なるイベントを開催してきたが、SARS-Cov2にプランデミック、パンデミック、インフォデミック掛け合わせた2020年の狂騒の中で、今年は呼び損ねたが、2021年はどこかのタイミングでまたぜひ、開催したいところだ。
この冬に2年ぶりに届いたミックスに身を任せつつ、夏に思いを馳せて薪ストーブの脇で、計画を練る。
音楽の素晴らしさに対する変性意識的な気づきを与えてくれるDJの妙技、大人の嗜み。
AYUKA、RITTO、CHOUJI、赤土クルー界隈の沖縄ラッパーたちが声を添えた波の上のミックス。
アイデアとインスピレーションのサプリメント。
お楽しみください。
『がらむまさら』DJ HIKARU [MIX CD]