変異し続けているウイルスに対して、初期武漢型のワクチンを打ち続けている矛盾について書いたところ、

 

厚労省の見解をコメント欄にはっ付けてくれた人がいたので、お答えします。文系出身のただのミュージシャンが走り読みをした上での、1見解に過ぎませんことを、ご留意ください。

 

「ただし、このような実臨床での観察研究等は、流行状況など別の要因が結果に影響するなど、結果に偏り(バイアス)が生じやすいことから、結果の解釈に留意が必要です。」

 

実験室のペレットの上での効果検証に過ぎず、実際に社会全体で接種・非接種の比較をしたデータではないことを認めていますね。

 

「B.1.351(ベータ株)に対する中和活性は、初期に流行したウイルス株に対する中和活性と比較して約9分の1に低下すると共に、一部の検体では中和活性が認められませんでした。また、B.1.351(ベータ株)に対するワクチン有効率が10.4%にまで低下することも確認されており、接種に当たって留意する必要があります。」

 

効果が薄いことをかなり認めている内容に読めます。摂取した場合の副作用のリスクを鑑みて判断する必要がありそうです。

 

最初は「感染を予防する効果」と言っていたのが「重篤化を防ぐ効果」と言うようになり、遂には「入院を予防する効果」などと表現に逃げ道をたくさん作っているようにも読めます。

 

「一定の防御効果を示す可能性があると考えられています。」

 

これもだいぶ曖昧ですね。キャッチセールスの契約書のようです。「一定の防御効果があります」でもなく「一定の防御効果を示す可能性があります」でもなく、「一定の防御効果を示す可能性があると考えられています。」まさに官僚が国会答弁などでも多用する東大話法ってやつですね。

 

「大きく変異」の科学的な定義は僕にはできませんが、基本的にウイルスの変異はワクチンが誘導する免疫を逃れる変異が蓄積すると考えられるようです。京都大学の宮沢孝幸先生によれば、それゆえにいまだに世界で唯一ワクチンを打ちまくってる日本から、新たな変異株が出てくる可能性もあると。

 

打つ打たないはそれぞれの判断で良いと思いますし、特に細かい議論をこのコメント欄でするつもりはありませんが、厚労省などのオフィシャル情報(大本営発表)は、省庁の体質(およびTPPなどの機密条項に縛られている状況)を知っている上では、データーそのもの以外は基本的に僕は信頼をしていません。

 

データーもあらゆる角度から抽出が可能なものなので、信頼というよりは、その角度からそういうデーターが存在するという、存在自体は認める、という程度の認識です。

 

彼らはグローバル企業やその金融資本に有利な情報を出します。