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そもそもの発端は、かねてからタートルアイランドと踊ってばかりの国と犬式 INUSHIKI の三つ巴の公演を組みたいと言う構想にあった。

 

近年、僕が自分の目で見てきた限りの中で、タートルアイランドは最も力強いバンドで、

踊ってばかりの国は最も美しいバンドだったからだ。

 

「最も」とは言ったが、僕の限られた経験の中での感情の話。本来、1番とか2番とかあり得ないのが音楽で、100年先のたった誰か1人にでも本当に届けばいい。

 

僻地「赤壁」で開催するにあたって、つまり人が来にくいところへ人を集めると言うのは、人が来やすいところを狙って人を集める選挙のフェスとは真逆の行為であるから、僕は勝手にボリビアのチェ・ゲバラみたいな気分になる。キューバは平時のオーガイゼーションに長けた大人なカストロさんたちに任せた、ガキな僕は相変わらず藪漕(やぶこ)ぎが好きだ。

 

犬式と合わせて、この3バンドを同時にブッキングすると言うのは、これまでの赤壁邸でのイベントの実績的には無謀。取引と博打は手前のケツのふける範囲で、と言うヤクザの不文律は統計学的に絶対に正しいと思うが、僕は別にヤクザじゃないバンドマン。夢と志は、いつも同じところで共振している同一の点だ。身に魂が入って一緒に震えてる。円に点が入った状態、マルテンな。損得勘定ないやつと命捨ててるやつが短期的には強くて、それやってもう散々に懲りたミドルが継続性とサステイナビリティとか言いながら、結局。

 

 

 

広島のハードコアパンクスの集まりからの帰路、愛知豊橋のタートルアイランドの愛樹が突然に、三宅商店にやってきた。ラッコさんという人を連れて。確か、一昨年の夏だった。

 

僕は自宅で、2歳児の息子を夏の午後に昼寝させてるうちに一緒に寝落ちしていて、その足で鳥取へと向かった彼らには会えずじまいで。

 

この頃から「岡山の赤壁邸でタートルと犬式で」と言う話をさせてもらってた頃で、愛樹は「岡山のパイセン」であるラッコさんを帯同したんじゃないだろうか多分。「先日の恵比寿リキッドのどんと還暦祭に出てたブラフマンのトシローが洋平の歌がよかったって言ってたから、ノリで寄ったぜ。岡山で開催するなら、地元岡山のIdolPunch(アイドルパンチ)呼んだら、地元の皆んなも集まりやすいんじゃないかな。」

 

確かに!

 

しかしもう予算がギリギリすぎて、いわゆるイベント開催にありがちな、ブッキングがブッキングを呼んでオーバーキャパする大出血サービスになってしまうんじゃないかと言う恐れも湧いたのも確か。

 

そもそも IdolPunchって知らないし!どんなバンド?ファストコア?12年くらい前の渋谷O-eastでのライブのyoutube見たら、ブリーフだし!(いや12年前とかって下手したら俺もふんどし一丁の頃だけど)

 

 

(明日?、へと続く)

 

 

 

 

 

 

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(赤壁音楽祭2024開催記念・特別連載「俺たちに明日はない②」)