世の中にはいろいろなHOW TOがあります。

こうすればうまくいく、こうすれば成功する、金持ちになれる、幸せになる、モテる、人気者になれる。


はたまた、これが真理です、真実です。

これさえ守れば、これさえクリアすれば・・がいっぱい溢れているし
その一つ一つが輝いてもいるのですけれど


そういうものは、全部【その時の答え・その時の支え】にはなっても
結局は自分の栄養・血や骨や肉の一部になるものであって、全てにはならない
ということを思います。




だから意味がない といわけではなくて
そのヒントがあったから乗り越えられることや
辛い時に心救われたり癒されたり道を照らしてくれる光みたいに感じることだったりするので
それに触れたこと、理解したことは、意味も意義もがありすぎるくらいあることだらけです。





一方でそれらのエッセンスを自分の一部にしたあと、
その教えなり考え方から離れてみるのもよいことだと思うのです。


否定や拒否や縁を切る・ということともまた違って
少し違う離れたところから【自分にとって尊かったものを眺める】ような視点です。




かつてとても良いと思っていたものでも、これしかないと信じていたものでも、
空気や雰囲気が変わっていくことがあります。


今の自分と合わなくなることもあります。


自分自身の視点や感じ方が変わっていくからです。




ちょっと話がずれますが10代の時。

10代前半にものすごく心を動かされ続けていた詩人の言葉や写真に、20歳近くなったとき、全然心がときめかなくなりました。


新刊が出る度に買ってお守りみたいにしていたんですが
その文章の素晴らしさやきらめきみは変わらないのに、読んでもただ文字を追うだけで何の共感や感想も持てなくなっていました。



それに気づいた時、自分の感じ方が変わったことでとても寂しい気持ちがしたのですが、
でもそれらに救われていた時間はすばらしかったし、私の一部になっているし、しんどい時も支えられていたなあ,ありがとう。と思います。乙女のトキメキ




それで今30年ぶりに詩を探して読んだけれど、13歳ころの自分がどんなふうに心を吸い込まれていたかまで思い出せるので、やっぱり心惹かれたものには時がたってもすごい力がありますね!

同世代の人は知っていると思う!!


いろんなところへ行ってきて
いろんな夢を見ておいで
そして最後に
君のそばで会おう


銀色夏生



引用しようと思ってたわけではないけれど、本当にこの言葉のとおりで

いろんな場所に行っていろんな景色をみてたくさんのことを感じて吸収していたら、いつか振り返って戻った場所にもピカピカの自分がにこにこして待っていてくれるんだろうなと思うのです。





自分の中で何かが変わったり、何かをやめたり、誰かと離れたりすることを怖がらなくていいし、申し訳ないと思うこともなく、そこは自分の感じ方に素直に忠実に選んでいけばいいということ



私は行きたい場所に、行きたいタイミングで自由に行くことができる


そのことを、いつも心の中の「私の基本設定」の前書きのところに置いておきたいと思っています。