白い巨塔(小塔?) | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

もう何年も前の話ですし、新聞沙汰にもなった公のものなので、ちょっと面白いお話を。
私はある大学病院形成外科に入局していましたが、そこで起こった話はドラマの比じゃないくらい面白い話でした(もちろん私も巻き込まれて、それがクリニック開業のそもそもの始まりです)。あまり詳しく書くと、問題もあるので、事実関係だけ書きます。

その頃形成外科は弱小で、まだ皮膚科の教授の指導下にありました。もちろん皮膚科の先生は現実には管理者で....。
トップは助教授ということになるのですが、勿論教授ではありませんから、人事権など公的にはありません。なぜかその助教授が大学病院から出されて、ある若手医師のグループの実質支配になりました。皮膚科教授の薦めで新しく助教授候補として講師の先生が招かれたのですが、なぜだかまた辞職。でも残っている人たちは、冷静に考えても医師としての研究業績、臨床の実力とも....でした。財力は立派でした。
私はもともと大学で研究をしたい、ばりばりに仕事をしたいと思って転職したのですが、やはり地方病院に出されてしまい、結局この風潮がいやになって医局を離れて、ある医療法人のもと美容外科をしていましたが、ある日新聞を読むと某大学形成外科医局名義貸し発覚。勤務実態のない複数医師の名義貸しで金銭授受という記事が!正直、私はこんな話があるとは、医局にいた時から知りませんでした。どうしてかは想像にお任せします。
それから後のことは医者なら皆さんご存じの通り、全国医局改革の嵐。
そうなんですね、色々あったようです。でも、上手く立ち回る医師は今でもいるようで....。