新しいフラクショナル炭酸ガスレーザー導入 | 美容外科開業医の独り言

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新しいフラクショナル炭酸ガスレーザーを導入しました(また買ってしまった....)。
シネロンキャンデラ社のCO2REです。
万能的な炭酸ガスレーザーで、ルミナス社のアキュパルスとこのCO2REがこのジャンルに属します。
アキュパルスは皮膚形成外科領域だけではなく耳鼻科や外科などにも重きを置いて開発しているので、美容的な要求に対して少し不十分な点と機器の価格が非常に高額なために、現状では選択肢にはなりません。

このCO2RE、まだソフトウェアの部分で完成度が低く、来月にバージョンアップするまでは待ちの状態ですが、先日シネロン社の社長が来院された際、要望を伝えたところ、その場で開発者に指示し日本市場の要望を満たすソフトウェア搭載の了解を得たので、どうなっているのか楽しみです。個人的にどうしてもつけて欲しい機能が確約されたので。

基本性能としては画期的な機構が幾つかあり、逆にその分詰めが甘いと思われる部分もあります。実際の使用上の不便はあるものの性能的には影響ない部分が多く、要は使い方次第です。

ほくろの治療において、
現在当院で現役バリバリに活躍中の名機、スキャナ付きシャープラン20Cという機器が製造中止となり、もう来年はメンテナンスできない状態となったため、ここ1~2年、後継機種を探し、時には開発まで関与したのですが、結局世界最大メーカーの開発した機械に一目惚れ、改良点をリクエストして導入することとなりました。
ほくろ取りに関してはえぐれたりすることなく、綺麗に均一にそぎ取れます。フラクショナルレーザーの機能を上手く利用した発想です(密度を上げて集積させます)。点状に小さく穴も開けられます。
炭酸ガスレーザースキャナの機能をほぼ盛り込んで、レーザーメスとしても使えますし、フラクショナルレーザーとしても使えます。

フラクショナルレーザーとしては肌ダメージが少ないためにおそらく回復が早いと思います。また特殊な機能としてアブレージョン(削り取り)とフラクショナルが同軸で照射できますので、より強く削ることが可能とは思うのですが、この機能、制限がかなりかかっていて効果が弱いのです。この制限を外すこと(削り取る幅を広げること)を要望しています。
まだまだソフトウェアとしては開発者の意向が強く、実際に使う医師側の意向は反映されていないので、育て上げる必要もありそうです。
来年2月くらいには正式な治療メニューとしてお披露目できると思います。

それまでは、今レンタル中のe-matrix、モニター枠にまだ余裕があります。多分来月いっぱいまでだと思うので、希望者は早めにお知らせ下さい。深い部分に熱を入れてにきび跡を持ち上げたり、皺を改善する機器です。4~5日点状の痕が残りますがメイクで隠せるレベルです。