お肌の主治医 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

最近、傷跡治療の初診、特に目頭修正の方は無断キャンセルが6名ほど続いています....
あまり酷いようだと、紹介状無しでは目頭修正の初診予約は受け付けないようにしようかと考えています。以前もワキガの保険治療に関して無断キャンセル率が高く、診療を止めた経緯もあり、特にあまり収益を考えずに社会還元のつもりで実施している診療については、善意が悪意をもって対応されてしまうと限界がありますので、ご了承ください。厳しい書き方で申し訳ありません。
ただ、初診予約が取れにくい状況下での無断キャンセルは患者サイドからも非常に大きな問題です。

さて、気を取り直して、「お肌の主治医」、これは私がこの仕事を始める際にキャッチフレーズにしたものです。10数年前になります。地方の形成外科医の身からこの業界に入る時、スキンケアから手術まで対応し、アンチエイジング、肌の主治医としてずっと患者様とお付き合いをさせて頂きたい、そういう想いで、「お肌の主治医」というキャッチフレーズにしました。

たまたま院長室の整理をしていて、当時のパンフレットが出てきました。
$美容外科開業医の独り言-パンフレット

そしてまた、昔書いた本が出てきました。
プロローグ中に「形成外科・美容外科とスキンケアの融合・統合は、いまだ殆どの医師が確立していない分野です。が、私はこれからの美容医療は一分野にかたよるのではなく、総合的な視点をもとに正しいスキンケア・美容外科を実践していくべきと考えています。」と書いていました。2000年7月のことです。
$美容外科開業医の独り言-書籍

今ではこれらは当たり前になっています。誰も異論なく賛同してくれるでしょう。でも当時は、形成外科・美容外科の先生の多くが手術中心の組み立てであり、また皮膚科医の先生方も美容には積極的ではありませんでした。そういう状況の中、形成外科、皮膚科にこだわらず、総合的に診療をしていく上で「お肌の主治医」という言葉はなかなか妙案だと思っています。そして10年以上経った今でもこの方針は変わらず、患者様と長いお付き合いをさせて頂いています。
時には転勤で海外に行ってしまった患者様からも相談のメールが来ます。そうしたお付き合いを続けていくことで、帰国後も継続した診療ができています。

ちょっと懐かしさを持ちながら、でも自分の方針がぶれていないことを再確認できたのでした。