エランセ〜コラーゲンを増やす新しい手法とは?〜 | 美容外科開業医の独り言

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先週末は注入剤エランセのセミナーでした。
この製品はヒアルロン酸やレディエッセと同じく従来通りの充填剤としての使い方も可能ですが、bio-stimulatorつまりコラーゲンを増やす目的での使用も可能な製品です。現在アジアではbio-stimulatorとしての使用が流行しています。これは膨らみすぎて不自然な形態となるリスクを避ける必要がある場合、ボリュームを増すことなくたるみを改善できる注入剤が必要だからでしょう。
さらに最近、新しい概念としてhyper dilution法が報告されています。数倍に薄めて使う超希釈法です。こうなると膨らませるという概念とは全く異なってきて、従来の注入療法のイメージでは想像が出来ない結果となります。
この1年ほど、この手法を沢山経験してきました。適応に限りはありますが、レーザーなどでも出せないコラーゲン生成効果は新しい分野の治療と言えます。
1週間ほど浮腫むのが欠点ではありますが、その後の効果は1年ほど続いています。
目の下の小じわやゆるみ、頬に生じる細かい笑い皺などが適応で、皮膚の弾性を回復させ厚くする作用があります。

今度の形成外科学会一般演題でも発表する予定です。