私は今でこそスタイリストとしてこれまで100名以上の方のファッションのアドバイスをさせていただいてきましたが、昔からファッションが好きで得意だった訳ではありませんでした。
特に中学・高校生のころは、教室の隅っこにいるような影の薄い存在。また自分の外見が嫌いだったので写真はほとんど残っていません。
私が中高生だった頃、世間ではルーズソックスが流行っていました。
周りの流行に敏感な子たちは放課後になるとスカートを短くしルーズソックスに履き替えてました。
私も流行りのものを身につけておしゃれしたりメイクをしてみたいと思ったけど、人一倍真面目で人目を気にする私は校則を破る勇気もなく、チャレンジできませんでした。
その当時の私の写真です。
高校2年生、修学旅行で京都に行った頃のもの。
膝上丈スカート、ルーズソックスが流行っていた中、校則に忠実な膝下丈スカート+三つ折りソックス。。
私はクラスのイケてる女子たちを隅っこから見ているようなすごく地味な存在でした。また自分のことも嫌いで一時は登校拒否にもなったくらいです。
そんな自分に嫌気がさし、大学からは別人になろうと決めました。
周りの子が通わない、あえて都会から離れた大学を選び人生再スタート!
大学では、眼鏡を外してコンタクトにし、メイクにも初めてチャレンジし、ファッションもガラリと変えました。
そうすると、徐々に自分に自信が出てきて活動的になり、海外へ一人で行くなどチャレンジできる自分になっていきました。
外見を変えることでこんなにも世界が変わるということを実感したのです。
ただ社会人になってからの私は、なかなかファッションを楽しむことはできませんでした。
最初に就職した広告会社では営業として毎晩毎晩22時過ぎまで働いていました。締め切り前は徹夜もしばしば。
仕事一筋だったので服装のことは全く気にせず、いつも黒っぽいパンツスタイルでした。
でもある時30歳を目の前にして、仕事漬けの自分にハッと我に帰ったのです。
これといった趣味もなく、彼氏もいなくて、休日は疲れて寝るだけ。
このまま歳をとるのは嫌だ。
そこから初めて自己投資をし、自分磨きの講座などに通い、初めて自分でワンピースを買いました。それまで女の子っぽい服装に抵抗があり、スカートは一枚も持っていなかったのです。
スカートをはくようになってから立ち振る舞いも変わり、久々に彼氏ができたりとプライベートも充実するようになりました。
そしてもっと自分の可能性に挑戦したいと思い、東京へ32歳の時に引っ越をし、現在に至ります。
もともとおしゃれが得意なわけでもなかったですが、いつも私に変わるきっかけ、勇気を与えてくれたファッション。
地味でコンプレックスに悩んできた私だからこそ伝えられることがあると思いファッションの仕事をやっています。
これからも変わりたい!と思っている方の力になれるよう、更に精進していきます😊