他人のコンプレックス | 心を読んでユーリカ(EUREKA)する・・・脳と心の自分分析広めています ・・・・・・・・・・by Office EUREKA (カウンセリングオフィス)

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心の解明と脳の解明の両方の理論をベースに、カウンセリング(対面/Skype/Eメール)しています。ユーリカ(EUREKA=わかった!)を伝えるカウンセラー、Mizuhoのマイペースブログです。

劣等感=コンプレックス??


「コンプレックス」という言葉は、

「劣等感」という意味でつかわれますが、

心理学ではちょっと違います。


正確には、劣等感は、コンプレックスのなかの1つで


  劣等感コンプレックス


と、呼ばれます。



コンプレックス


コンプレックスは、心理学では、


  情動によって彩られた心的複合体


という意味です。


なんのこっちゃ?・・・・・という感じですが、


これは、


   心にできた芯のあるにきび


のようなもので、


それを触られると、敏感に強い情動がおこって、

心が揺さぶられる・・。。。。


と考えるとわかりやすいかもです。



               ↓ 「にきび」のつもり・・・・



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普通のにきびは、触ると痛いですが・・・・



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コンプレックスのにきびは、触ると、突然強い感情(=情動)が湧き上がります。


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たとえば、何かに劣等感コンプレックスをもっていて、

それを他人から指摘されると


 怒りの情動(=めちゃくちゃ腹が立つ)


が起こります。


    例:「大きな頭ですね。」

   

      「何か、文句あんのか~!ゥルラ~~~~!」みたいな・・・




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この意味では、「優越感」もコンプレックスのひとつで、


   優越感コンプレックス


とよばれます。


たとえば、何かに優越感コンプレックスをもっていて、

それを他人から指摘されると


 喜びの情動(=うれしくってまいあがってしまう)


が起こります。


    例:「クイズの回答、すごいですね。博学ですね。」

   

      「いや~~、はっはっはっはっは・・・・

      そうですかね~・・・はっはっはっは・・・

      いやそのあのその・・・・・はっはっはっはっは

      ・・・・・いやいやいや・・!」みたいな・・・・



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しかし、反対にその優越感コンプレックスを傷つけようものなら、

大変な怒りをかってしまいます。


たとえば、「今日のクイズは調子がでませんでしたね。」


       「あなたね、たった1回のクイズで何がわかるんですか。

        失礼じゃないですか。何言ってんですか、

        まったくもう~。・


みたいな。



そのほかのコンプレックス


コンプレックスの種類はいっぱいあります。


心理学用語でないものも含んでざっくりと大雑把に書くと・・・


マザー・コンプレックス

     =母親のことに関する事柄になると敏感に反応する。


同じようなのに、 ファザー・コンプレックス

          シスター・コンプレックス 

          ブラザー・コンプレックス



エディプス・コンプレックス

    =父親には負けたくないという対抗心

                     (男子がもつ)

若い頃、なにかにつけ、お父さんとガチンコする男性が多いのは

このコンプレックスのせいかもしれません。



エレクトラ・コンップレックス

    =母親には負けたくないという対抗心

                     (女子がもつ)

男子ほど強くはありません。



メサイア・コンプレックス

    =何が何でも他人を助けたいという心理


社会的にはとてもよい事です。

しかし、それで自分の生活がつぶれてしまっては、

結果的に、助けられる人も助けられなくなります。



ダイアナ・コンプレックス

    =男性には絶対に負けたくないという女性心理


性差に甘えず、がんばるのはよい事ですが、女性性を捨てることとは別です。


カメリア・コンプレックス

    =不幸な女性をほうっておけない男性心理


優しいひとですね。その「不幸」が自分に支えきれるのか、

真の愛情はあるのかどうか等など、

女性のためにもしっかりと自分に問いなおすことが

大切ですね。


とかとか・・・・他にもいっぱいあります。


ここで、ひとつ誤解のないように申し添えておくと、

コンプレックスがあること自体が問題ではありません。


コンプレックスの結果、日常生活に支障をきたしたならば

そのときには、そのコンプレックスをうまく統合する必要があります。


また、そんな話は後日に。



他人のコンプレックスとのおつきあい


わたし達は他人と話をするとき、友達付き合いも深まってくると、

相手のコンプレックスを察するようになります。


 「彼に○○○の言葉はタブーだ」


とか、いう感じですね。



ところが、ときおり、自分の存在自体が、

ある人にとってのコンプレックスを逆なですることがあります。


ルックスの劣等感コンプレックスを、

何事にも努力することで補って来た人が、

同じ職場にいるルックスのいい部下に

「この甘ちゃんめ」とイライラしてしょうがないとか・・・




男性と対等にがんばることをモットーとしてきた女性が、

ラブリーでサクサクと仕事をする同僚の女性に対して、

その女性らしさが男性に媚びているようで気に食わないとか・・・・


特に大きな理由も無く、誰かに何かと常に眼の敵にされるならば、

だいたい、何かその人のコンプレックスを

自分の存在自体がゆすぶっている場合が多いです。



こんなとき、他人のコンプレックスにガチンコでお付き合いしても、疲れるばかり・・・。


その人がイライラしている原因は、

「私」にあるのでなく、「その人」の心にあるのですから、

いくら「私」が努力しても、ちょっとやそっとでは、

その人のコンプレックスは変わりません。


そんな人のために悩むのは、時間がもったいない。


それならば、サラリ、フラリと身をかわしながら、

飄々として受け流す方が、得策・・・・・と私は思います。


    柳に雪折れなし


私の好きなことばです。


なんというか、他人とのおつきあいで、


  がんばるところ、

  がんばっても無駄だからテキトーにするところ


を見極めて、メリハリをつけることが大切かなーと思います。


心が疲れる方は、概して、真面目で几帳面な方が多いですが、

何でかなーと考えつつ、

コンプレックスの点から、思っていることをあれやこれやと書いてみました。


雪などと・・・季節はずれの言葉でケムにまいて・・・


スタコラサッサ・・


ではでは。