虚構推理

 

率直に言って、ガッカリした作品です。
雑記レビューも途中で止めちゃいましたしね。
(下書きで11話くらいまでは書いていたのですが、
最終話を見た後で12話の感想を書く気になれずお蔵入り)

 

私は原作を知らない未知数の作品を見る際、
タイトルからある程度のモノ(展開)を想定します。

(だからこそ変にクソ長いタイトルのものは、
それだけで視聴意欲が減退する)

その想定とは違うものを見せられると、
萎えて視聴意欲が減退してしまいます。


逆に想定以上のモノを見せられた時には感激します。
たとえば「彼方のアストラ」なんかは宇宙冒険モノと思いきや、
主人公らが陰謀によって殺されそうになったとか
しかも内部に実行犯がいるなどのミステリー感があり、
スタートから最後まで疾走できました。
リアタイ視聴で次回をまだかまだかと待ちわびたケース。
 

虚構推理は「推理」という単語があることから、
ミステリー要素を期待していました。
最近はミステリーを期待して裏切られるケースが多いですが。

では、どんなミステリーを期待したかというと、
単話とはいわないまでも2~3話で
1つの事件を解決するタイプのもので、
1クールなら3つか4つの事件があるものだろうと。


ところがフタを開けてみれば、
ひたすら鋼人七瀬…。
 

違和感を感じたのは7話くらいからですかね。
これ最後までこの話で終わらせるの?と。
結局のところ、最後まで鋼人七瀬だったわけですが…。

突き詰めると当作品は、
1話で主要キャラクターの紹介をして、
2話から3話前半までは、岩永琴子が鋼人七瀬を倒すための手法、
嘘を並べ立ててもっともらしい真実っぽく虚構を重ねるテク、
それを披露するために白蛇相手に問答した
というだけ。
 
 
いわゆる視聴者への予行演習ですね。
そこから先(3話後半)はずっと鋼人七瀬…。

すなわち、鋼人七瀬の話をやりたかっただけ。

期待していたモノ(複数の事件を解決)を
ものの見事に裏切られたわけです。
これでは評価が高くなることはない!
 
特に私は1つ事件につき1記事というスタイルで
レビューを書いていく予定だったので、
その目論見が外れたことで余計に評価が下がりました。


原作漫画はこの鋼人七瀬の後の展開もあるし、
これのみというわけではないのはチラ見して知っていますが、
だからこそアニメで鋼人七瀬だけをするのであれば、
タイトルを虚構推理~鋼人七瀬解決編~
という具合に、改名しておけばよかったのです。

少し前に放送した
ロードエルメロイの事件簿~魔眼蒐集列車~
みたいに…。

そうして銘打っていれば、
あー、この作品はそこ(鋼人七瀬)を
焦点にしているのだなとわかるし、
(タイトルからある程度の展開を想像し、
裏切られることはない)
私を含め、納得できる視聴者もいたのではないかと。
 


まあ、そうあったとしても私的には100パーセントの
納得がいく展開にはならなかったですがね。

というのも、鋼人七瀬という長編モノをするには
時期尚早すぎるのです。

本来、ミステリー、推理モノ、探偵モノは
最初は短編ストーリーから始めるべきなのです。


探偵役と相棒が事件に挑み解決する。
これらをいくつもこなすことで読者・視聴者に
探偵のスペックの高さを知らしめることができる
のです。

そして満を持しての大事件。
ライバル探偵を演出したり、
今後も関わっていくような宿敵を登場させる。

多くのミステリー作品がこういう形態を
取っているのは周知のとおりです。

先に例に出したロードエルメロイの事件簿ですら、
魔眼蒐集列車と冠しておきながら、
前半部分は小さい事件をいくつか解決していましたよ。
その上で後半に魔眼蒐集列車のシナリオを持ってきていました。

それをその探偵役の凄さもロクにわからないうちから、
大事件の長編モノに挑ませるというのはダメだろうと。

今後も宿敵になるであろう六花にしても、
は?お前誰やねん?みたいな登場でしたしね。

この作品は2クール作品にして、
前半クールを小事件の解決を4つほどやって、
後半クールに鋼人七瀬編をする、といったやり口をしていれば、
評価はまったく違うものになったことでしょう。



まあ、問題はそこだけに留まりませんがねw
うーん、次々と粗というか愚痴が湧き出てくるww
 
 
主人公の桜川九郎に
魅力がまったく感じられない!

鋼人七瀬の事件は2人で解決した!
みたいなことを言っていますが、
結局のところ、琴子がパソコンでカタカタ打って
六花を勝負していただけで、
九郎は鋼人七瀬にボコられてただけやん?w
 

そもそも理屈がおかしいのですよ。

件の力は予知ではなく未来意志決定能力。
しかしそれには膨大なエネルギーを消費するため死に至る。


つまり件にとっての死とは
未来意志決定能力を使用したことによる代償、反動なわけです。
しかし九郎や六花は人魚の肉を食って不死なので、
死んでもすぐに生き返るから何度でも未来を決定できる。
そういう条件のはず…。
 
 
ですが作中で、六花がドスで自分の首を切って死亡。
生き返って未来意志決定能力を発動するシーンがありましたよね?
それおかしくね!?
逆じゃね!?


九郎にしても延々と鋼人七瀬に殴り殺されることで、
未来意志決定能力を得て琴子を援護しているっぽいですが、
だからそれ逆じゃね!?
おかしくね!?w
 


実は雑記レビューの下書き自体は11話の分まで書いていました。
残るは最終話だけだったのですが、この時には既に
もう萎えまくっていたので最終話のレビューを書かずお蔵入り。

なので最終話レビューで書こうとしたことを明かします。


事件解決後のことです。
 

劇的すぎて、現実の世界で口にすることははばかられる
その噂話はどこか現実とは違う、別の現実。
まるでテレビや新聞、物語の中の出来事のような…。
だとすれば現実にいる七瀬かりんの関係者に
接触するものもいないだろう。
ドラマは、ネットの中で完結した。
現実に続きを求めては、物語が汚されかねない。


そんな都合のいい解釈がありますか!

七瀬かりんが実は生きていて、
しかも警官を殺している、という完結なら、
絶対に調べるやつが出てくるやろがwww
 
 
あと、六花のこのメールな!
おま!
無関係で罪のない警察官が
一人死んでるねんで!
これでこの応答は
サイコパスすぎて吐き気するわ!
 

…というわけで、私にとって当作品は
このシーズンの中でも最低クラスの評価でした。
 

 

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