東日本大震災から12年目の3月11日午後2:46。

各地を転々としている私ですが、今年は東京にいて、近所の公園でこどもたちと3人で。

娘2人は4歳と1歳で、一瞬たりとも目が離せない…すべり台に行って、お砂場に行って、ブランコに乗って…常に2つのテレビを見ているような、こども二人の要求に答え、文字通りてんてこ舞いに…

そんな中

「あ、もうすぐあの時間だ。」

と思いスマホの時計に目をやると14:44。

あの時間、あの日、自分が経験したことを思い出し、まだ鮮明に自分が見たそのままの映像が頭の中にあることを確認。でも、そんなことを思えたのも一瞬で、また二人のこどもの相手に戻る。

周りを見渡すと、そこには、震災のことが嘘だったかのような穏やかな光景。多くの子どもたちのはしゃぐ様子とその様子を見守る親御さんたち。

「あの日もこんな感じだったんだろうな。それが一瞬で…」

そしてまた、スマホに目をやると15:00

自分も含め誰か何かするわけでもなく、その瞬間は過ぎていました。 


子どもたちが寝静まってから見た、震災のニュース。宮城の商店街では、みなさんその時間、黙祷していました。

どうしても地域差ってあると思う。正直、私も阪神大震災の日を関西の方がどのような思いですごされるのかを大阪に行ってから知りました。もちろんニュースで知っていたものの、どこか遠い国の話のような気がしていて…もちろん、東京の公園でも震災に思いを馳せていた方もいらっしゃったと思うし、黙祷して形に表すことだけがいいことではないと思うし。

震災の次の日、避難所の取材などしている最中、西日本の方から「転職することが決まったよー♪」というメールが来ました。「こんなに地域による温度差ってあるんだ」とわかりました。


子どもにきちんと震災のことを伝えたいと思っていて、どうすればいいのかまだわかっていませんでしたが、やはり現地に連れて行くこと、それが1番伝わるのだと、今日わかりました。

もう少し大きくなったら、二人とも小学生になったとき、東北旅行をしたいな、と思いました。

もちろん、震災の事だけではなくて、美味しいもの、自然、文化、人…たくさんの東北の魅力に触れてほしいな、と思います。


書いておくことって、とても大事だと思っていて…出来れば毎年震災への思いは何らかの形で綴っておきたい。