前回チコッと書いたが、日本で一番日本製ギターを売ったと思われる、フェンダージャパンが今日で終わる。
マジか。

事の次第はこ~。
本家本元のアメリカのFender社が、「よっしゃ、日本にも法人つくってギターバンバン売るべ。」ってなり、Fender社のギターを日本で売ってた正規代理店の山野楽器がお役ご免に。
ま、これはええ。
ええ言ったら山野に失礼だが、こんなんギター業界日常茶飯事や。
オレのメインのJackson、Charvelだってたらい回し状態だし。
Fender直々から買えばいいだけの話。
ついでに下位ブランドのSquierと、たぶんEVHもかな?。

も一つ。
本家からライセンスを受けて日本製フェンダーを製造・販売をしていた神田商会もFender上陸により販売終了。
えええええええ~。
これは痛い、ええギターたくさんあったし、こっちはじゃあ本家から買うかとはなりえない。

日本製フェンダーなるものがなぜ存在するかってえと、70~80年代は日本の楽器メーカーはアメリカ製のコピーばっかつくってた。
フェソダーとか(←そんなんはない)。
ヌェンダーとか(←なんて読むんだよ)。

で、それらは裁判沙汰になったりしてバッタバッタ斬られていったんだが、アメリカ人にもある事情があった。

「大量生産できねえ」

ギターを大量生産したとたん、品質が著しく下がったんよね。
で、メイドインジャパンのコピーモデルは大量生産品でありながら、アメリカの職人作品に肉薄するデキだったから、「じゃあブランド貸すからつくってええよ、お金払えば」ってなった。

だからややこしいのが、Fenderという「ブランド」で言えばどっちもFenderなんよ。
本家とライセンス品の違いはあれ。
ただ「会社」ということになれば「Fender」と「フェンダージャパン」は全くの別物。
はっきり区別するために本家は「Fender USA」とも言ったりする。
も一つ、「生産国」だとUSAはメキシコにも工場を持っており、そこのギターは「Fender MEX」とも表記されるが、これは会社的にはUSAと一緒。
下位ブランドの「Squier by Fender」はブランドは別で生産国は中国?だが、会社はUSA。

上記の例は日本製Jackson/Charvelも同様、と言われることもあるが、全然ちゃうで。
こっちは本家が日本でも生産を始めただけ。
ただその日本で商標の都合で「Jackson」が使えなかったり、USAがグダグダになったり、おかげで日本主導でデザインしたりで、別ブランド・ライセンス品的なイメージが強いが。
Fenderでいうところのメキシコ的な位置づけだが、一時期本丸でもあったという。
ま、一足先に日本製は製造会社の倒産とともになくなったがな。


さて、今後のFenderはどうなんのか?。
早速日曜、楽器屋に探り入れてきたで。

もぐ「4/1以降正直価格変わったりすんの?。」

店員「今吊るしてんのはこのままですが、新入荷のは上がると思います。代理店だからこそこの値段で出せてるんで。」

ぶはっ。
オレとしたことが、すげ~天然しちまった。
当事者、山野楽器に聞いてもた。

いや全くびっくりや。
そうや、ロックインは今は新星堂ではなくて山野楽器だったな。
移譲されてもう2年経つのにw。
そらそう言うわな。
んでも山野楽器が、代理店だからこそフェンダーが安い、なんてイメージは全くないぞ。

じゃフェンダージャパンはどうなるか。
「結局Fenderから売んじゃね?」的な楽観論も多いが、どうかね?。
価格帯がメキシコ製とバッティングするし、製造してたダイナ楽器は神田商会系だし。

ちなみJackson/Charvelは今はFenderの子会社。
日本の代理店は神田商会。
なにこの、嫁に行ったのに旦那は蒸発して義理の両親と暮らしてる感(←なんだそれ)。
早速値上げバカバカされとんぞ。

まあええ。
今までフェンダー色は薄かったブログだが、ここは大量買いせざるえない。
フェンダージャパンサイトクリックっ。

ぶはっ。
…もう閉まってた(←遅いねん)。