1週間くらい前だったでしょうか・・・・・
ウサギ年にちなんで、ウサギを抱いて写真を撮ろう企画で使われていたビワ。その後行き先が無くなって我が家に来たのです。
来た時からおっちょこちょいで、歩くのも走るのも お水を飲むのもご飯を食べるのも、自分のケージの中を綺麗にするのも へたっぴ。
体質もあんまり強くなかったね。キュートな黒ウサギでした。
毎朝私はゴマ油で全身をマッサージするのですが、その時につかう服やタオルを黒のエコバッグに入れています。床に落ちていたそのバッグを、うたた寝から覚めた彼が踏んでしまった。衣類の入ったエコバッグは ぬいぐるみみたいな程よい固さ。
『あっ!!!ビワふんじゃった!どうしよう!ビワ大丈夫!!』と。そして『あぁ・・・・もうビワは いなかったんだっけ』と。。それからビワの話ばかりしていた私たち。
数日後気づいたのですが・・・
それはちょうど お盆の入り辺りの事でした。
そっかあ。。。帰ってきてたのかぁ。
ビワちゃん。お盆で帰ってくるのはいいけれど、ちょっと帰り方考えてあげてよね~(笑)
パパさん、すごくびっくりしてたよ。
今年のお盆の時期、私の知り合いの動物たち数頭が 合わせたように息を引き取りました。
ビワちゃん、ちゃんとご案内できてる?おっちょこちょいだから心配だな。
ここからは ビワの最後の日の話をさせてください。なかなかやってくれるもんだな!な内容ですが、そういうお話が苦手な方は引き返してくださいね。
ビワがいよいよ・・・の日。
病室で 最後の賭けで入院させるか(←病院で息を引き取る可能性もあり) 連れて帰り また翌日点滴に行くか(←時間を開けることで危険が強まる)・・・を悩んでいたとき
本当に・・・・本当に何年振りか
ビワが必死に私の手を舐めはじめました。『ママ、どっちでもいいよ。ママの決めた方で大丈夫』って私には聞こえたのです。『帰りたい』でも『生きたい』でもなく 『どっちでも大丈夫』って。
仕事場に行かなければならない私は、職場にお願いして(飲食店なので、ほぼ無理やり)、彼が迎えに来るまで置いてもらうことにしました。快く受け入れてくれて、本当に感謝してます。
開店の準備をしながら 何度も何度も様子を見て、低体温だったためカイロを足し。。
「もう少しでパパ迎えにくるからね」って撫でると、ゆっくり瞬きをして。。でも少しずつ撫でているその毛の戻りが弱くなってくる。(毛のある動物たちにとって、毛は本当にバロメーターですね)
賄いの時間になり「ママ、ご飯食べてくるからね」とビワから離れ、しっかりとご飯を食べてから
「ビワ。大丈夫かな?」とキャリーを開けて目があった瞬間
2回しゃっくりをして そのままゆっくりとバイバイしていきました。
食いしん坊だったからね、ビワ。私がちゃーんとご飯を食べ終わるのを待って、さよならしていったんだね(笑)ありがと。
ビワの呼吸は最後の一呼吸まで 吸って 吐いて 吸って 吐いて
諦めることもせず、生きることに執着もせず
淡々と ただ 淡々とゆっくりになっていきました。人生ならぬ兎生をぜーんぶ終えて、この世界での最後の最後まで。
あぁ、そういうことだよね。生きるってそういうことだね。
初盆だった今年。黒いエコバッグで帰ってきたビワ。思い出話をしながら人間にとっても大切なことを振り返ることができました。
じゃ、またね。ビワ。次回はもう少し私たちの心臓に優しい方法で帰ってきてくださいよ(笑)