なんだかまたしても、「子ども」を対象におかしな動きが出てきました。

 江戸川区で「子どもの睡眠」を調べる大規模調査 

 

 江戸川区内の小中学校に通う3552人が参加を予定しているといいます。

 行うのは、東京大学大学院医学系研究科などで、主に、東京大学大学院システムズ薬理学

 https://sys-pharm.m.u-tokyo.ac.jp/childsleep/pdf/kickoff_symposium_221022.pdf

 

 ついに薬理学が乗り出してきました。

 やり方は、子どもの腕にウェアラブル端末を1週間装着し、睡眠時間や眠りの質につながる中途覚醒の回数などを測定します。

 この大規模調査で期待されるのは、睡眠障害と関連が深いとされる多くの心と体の疾患について、その原因を解明したり、心身の疾患の早期発見を行い、早期治療につなげていくことだそうです。

以前、「お父さん眠れてる?」と題したうつ病キャンペーン(自殺予防キャンペーン)がありました。睡眠障害はうつ病の初期症状ということで(うつ病になると自殺というリスクが増大するといういことで)、不眠症の掘り起こしを行い精神医療につなげたわけですが、モデル都市だった静岡県富士市では、実施以前より自殺者の数が増えてしまったという結果だったのです(ほとんどニュースになりませんでしたが)。

http://saio.world.coocan.jp/suicid-prevent-JSMD2010.pdf

 

 今回の子どもの「睡眠」からのアプローチが結果的に精神医療につながれる子どもの増加になるような予感がします。

 早期発見、早期治療、です。

 睡眠が上手に取れない子どもたちは、いったいどういう病名が付けられ、どういう治療が施されるのか。

 こうした世の流れが果たして、本当に、子どもの健康増進のためになっているのかどうか。

 疑問です。